URLパラメータとは?Webサイト解析に必要なパッシブパラメータと設定方法


URLパラメータとは、URLの最後に「?」を用いて付け加える変数のことです。Webページの表示を変えたり、アクセス状況を分析したりする際に役立ちます。

URLパラメータはアクティブパラメータとパッシブパラメータの2種類に分かれており、目的に応じて使い分けることが重要です。

この記事では、URLパラメータの概要や種類、設定方法・注意点について解説します。URLパラメータを設定する際は、参考にしてみてください。

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目次[非表示]

  1. 1.URLパラメータの種類①アクティブパラメータ
  2. 2.URLパラメータの種類②パッシブパラメータ 
  3. 3.GoogleアナリティクスでURLパラメータを設定する
  4. 4.URLパラメータを設定する際の注意点
  5. 5.URLパラメータを使いこなそう


URLパラメータの種類①アクティブパラメータ


アクティブパラメータは、Webページの表示を変える役割があります。

ショッピングサイトで多く活用されており、数多くの商品から条件を加えて検索したり、表示する順番を変えたりする際にアクティブパラメータが用いられます。

たとえば、Tシャツを白色という条件で探すと「?color=white」といったパラメータがURLの最後に付け加えられることがあります。


URLパラメータの種類②パッシブパラメータ 

パッシブパラメータは、Webサイトの分析に用いられる情報を収集するパラメータです。Googleアナリティクスでは「トラッキングパラメータ」とも呼ばれています。

パッシブパラメータを設定することで、以下のユーザーに関する情報を収集できます。

  • どこからアクセスしてきたのか(流入元・流入経路)
  • Webサイトにどのくらい滞在したのか(滞在時間)


流入経路については、自然検索と広告を区別します。広告はリスティング広告やディスプレイ広告などの種類まで判別可能です。パッシブパラメータを設定していない場合、すべての流入元を自然検索として計測するため、解析の精度が落ちてしまいます。

Webサイトの滞在時間も測定するため、表示されたWebサイトがユーザーの求める内容と見合っているのかを把握可能です。ユーザーが思っている内容と違えば、すぐに離脱される可能性があります。

ただし、商品購入ページといった一部のWebページでは、滞在時間が短くてもユーザーの目的を達成できます。そのため、必ずしも滞在時間を長くしようとしてはいけません。

このように、Webサイトを改善するための情報収集には、パッシブパラメータの設定が効果的です。


GoogleアナリティクスでURLパラメータを設定する


Googleアナリティクスで用いるURLパラメータは「utmパラメータ」と呼ばれます。utmパラメータを設定しておけば、Webサイトを分析する際に必要な情報の詳細をレポートで確認できます。

まずはutmパラメータの種類から確認しましょう。


utmパラメータは5種類

5種類のutmパラメータを、表にまとめました。

パラメータ名
必須/任意
データ
用途
utm_source
必須
参照元

・検索エンジン名(Google・Yahoo!など)を識別

・サイト名を識別

utm_medium
必須
メディア

・自然検索や広告など流入元を識別

・広告の種類(リスティング広告・バナー広告など)を識別

utm_campaign
必須
キャンペーン
・商品やサービスのキャンペーンを識別
utm_term
任意
キーワード
・広告の場合、検索キーワードごとに流入元を識別
utm_content
任意
広告のコンテンツ
・Webサイト内やメールマガジンなどコンテンツからの流入を識別


utmパラメータは、種類によって用途が異なります。utmパラメータを設定する際の文字列については、自分が認識しやすい文字列を利用することがおすすめです。

たとえば、「utm_campaign」でオープニングセール向けのキャンペーンを設定するとします。この場合URLパラメータを「utm_campaign=AAA」と設定も可能ですが、「utm_campaign=opening_sale」とわかりやすい文字列で設定したほうが、後々管理する際に認識しやすく便利です。

設定が必須のパラメータは3種類、任意のパラメータが2種類に分かれており、手動・自動で設定可能です。ただし、手動で設定するには時間と手間がかかるため、Googleが提供しているURLパラメータの自動生成ツールを利用すると便利です。


「GoogleキャンペーンURLビルダー」を使えばURLを自動生成できる

GoogleキャンペーンURLビルダーは、必要な項目を入力するだけでURLパラメータを自動生成します。GoogleキャンペーンURLビルダーを開くと、項目を入力する画面が出てきます。

主に入力する項目は以下の通りです。

  • ウェブサイトのURL:検索エンジン名・Webサイト名
  • キャンペーンソース:流入元の媒体名
  • キャンペーン媒体:広告の種類
  • キャンペーン名:キャンペーンのタイトル


上記以外にも「キャンペーン期間」や「キャンペーンの内容」といった項目もありますが、上記4項目さえ入力できれば問題ありません。

4項目を入力すれば、連動して同時にURLが生成されます。

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URLパラメータを設定する際の注意点


URLパラメータを設定する際、以下の点に注意しましょう。適切な設定方法を知らなければ、SEOの効果が最大化できない可能性があります。


記述ルールを守る

URLパラメータには記述ルールがあります。

URLパラメータは「?」や「&」を用いて構成されます。そのため、パラメータを設定する自由な文字列に「?」「&」は使えません。「_」といった記号を使いましょう。


重複コンテンツと判断されないようにする

URLパラメータは、Webサイトに表示する内容に影響しない場合があります。URLは違えど表示される内容が同じだと、検索エンジンは重複コンテンツであると判断します。

重複コンテンツと判断されればSEOにおける評価が下がるため、重複コンテンツと認識されないよう対策することが重要です。


URLパラメータは内容を表す文字列にする

URLパラメータは自由な文字列を設定できますが、Webサイトの内容について表す文字列を設定しましょう。

「AAA」や「001」などの簡易的な文字列も設定できます。しかし、管理する際にどのようなパラメータなのかを認識しづらいため、パラメータごとに内容に関する文字列にすることがおすすめです。


日本語は使わない

URLパラメータ内に日本語を利用すると文字化けする可能性があります。文字化けしたURLは検索エンジンが正確に認識できないため、SEOに悪影響を及ぼします。


URLパラメータを使いこなそう

URLパラメータは、ユーザー・Webサイトの運営側ともに利便性を高めるために活用できます。

SEO上の効果を最大化させる方法のひとつです。手動で生成する以外にも、媒体名・キャンペーン名などの項目を入力するだけで自動生成するツールもあるため、ぜひ活用してください。


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One Tip編集部
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