【編集部直伝】SEOで効果的な文字数とは?検索順位を上げるライティング
SEOの効果を高めるための指標として気になるのが「文字数」です。「2000字以上は書くべき」などといった根拠の乏しい情報が出回り、何が正解なのか分からなくて迷子になっている方もいるかもしれません。
今回は、SEOにおける文字数の考え方について見ていきます。
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文字数が多いと検索順位は上がるのか?
文字数が多いと検索順位は上がりやすいと聞いたことがありませんか。実際に、文字数と検索順位は関係があるのでしょうか。
キーワードによって必要な文字数は変わる
文字数が多いページは検索順位が高い"傾向"にあります。「検索順位が高い」と断言しないのには理由があって、記事の品質は文字数ではわからないからです。
例えば、「沖縄 天気」というキーワードで検索したときに知りたいのは「沖縄のお天気情報」です。なので、上位に表示されるのは、沖縄の今日の天気や週間天気予報が簡潔に分かるサイトです。
気象情報を知ることに特化したページのため、もちろん文字数は多くありません。(検索1位サイトの文字数は500字未満)
一方で「沖縄 天気」と打ち込んだときに、「温暖化の影響で沖縄の夏の天気は年々変化してきている」といった論文のような長文記事が出てきたらどうでしょうか。不便ですよね。
そのようなサイトは「沖縄 天気」と打ち込んだ時にそもそも上位には表示されません。
解説を求めるキーワードは文字数が必要になる
文字数の多さと検索順位が間接的に結びついている例もあります。たとえば「SEO 文字数」と打ち込んだ時の、検索者の心をイメージしてください。
- SEOと文字数の間にはどんな繋がりがあるのか
- SEOで効果を発揮する具体的な文字数が知りたい
- そもそも文字数を増やすためにはどんな思考で文章を書けばいいのか
など、複数の疑問や悩みが「SEO 文字数」の中に含まれていることが想像できます。この疑問に一つ一つ丁寧に答えていくと、気づけば長文になっています。
つまり、検索者にとって痒いところに手の届く高品質なページを作ろうとすれば、おのずと長文になっている、ということです。
以下のグラフは、実際に「SEO 文字数」で表示された上位サイトの文字数をまとめたものです。(2021年12月時点)
※【文字数カウント】で文字数を算出
「沖縄 天気」の検索順位1位サイトが500字未満だったことに比べて、「SEO 文字数」は文字数の多いページが上位表示されていることが分かります。これは、「SEO 文字数」は検索者に伝えるべき内容が多いキーワードであることを意味しています。
つまり、文字数の適量は検索キーワードによるところが大きいのです。
目安文字数の算出方法
検索キーワードによって、ふさわしい文字量は変わります。そこで、検索キーワードによって変わる適切な文字数の目安を把握する方法をお伝えします。
- 検索キーワードの上位10サイトを開く
- 各サイトの「タイトル~文末」までをコピー
- 【文字数カウント】http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm にコピーしたテキストをペースト
- 文字数(スペース無視)の数値をメモする
- 一番多い数値と一番少ない数値以外の数値(8サイト分)を合計する
- 合計した数値÷8(8サイト分)をして1サイト分の文字量を算出する
文字数のブレを少なくするために、一番多い文字数と一番少ない文字数を除いて計算するのがポイントです。先ほど例で出した「SEO 文字数」で目安文字数を算出してみると、
※【文字数カウント】で文字数を算出
一番文字数の多い【1位】17861文字 と、一番文字数の少ない【9位】3203文字を外した数値をすべて合計し、8で割ると
(6198+5430+5566+6834+7385+7721+6102+4553)÷8=6223.625
となります。約6000字くらいを目指してコンテンツを膨らませていくと、文字数としては問題ありません。
ただしこれはあくまで目安です。検索者にとって有益であると思えば内容をさらに膨らませたり、逆にそこまで詳しく知らなくてもいい情報だと判断すれば削ったりと、あくまで検索者の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。
文字数に決まりはない!SEOで成果を出すコンテンツとは?
文字数が多いページは検索順位が高い傾向にあるとお伝えしました。その理由は、検索者が求める回答を丁寧に拾って答える作業を続けた結果、長文になるケースが多いからです。
情報量が増えれば増えるほど、文字数は必要になってしまいますよね。
文字数ありきではなく、検索者が求める情報ありきで作るコンテンツは、Googleの検索エンジンに評価されやすいということです。
検索者の疑問を解決するコンテンツ
検索者にとって、一番満足度の高いコンテンツとは、検索者の質問に回答できているコンテンツです。つまり検索者と検索エンジンは、質問者と回答者の関係なのです。
「SEO 文字数」のキーワード検索者を例に考えてみます。「SEO 文字数」の検索者は、SEOと文字数に何かしらの関係があるのでは?と疑問に感じています。その疑問について、さまざまな角度から回答を用意することで、検索者は納得してブラウザを閉じ、検索行動を終了します。
この流れができているページは評価され、上位表示されやすくなるのです。
逆に「SEO 文字数」について検索しているのに「SEOで大切なのはサイトの表示スピードを上げることです!」と回答している場合、質問と回答が嚙み合っていないので、検索者はこのサイトから早々に離脱してしまうことが考えられます。
検索者の質問とサイトの回答が正しく成り立っているサイトが、SEOの成果に繋がるサイトです。
網羅性の高いコンテンツ
網羅性の高いコンテンツとは、検索者のもつ疑問への回答数が多いことを意味します。
検索者の気持ちになって「SEO 文字数」を検索してみたとき、「文字数が多い方がSEOの効果が高まるのは本当なのかな?」という気持ちに至るかもしれません。
その気持ちに寄り添った回答を書くことで、疑問点が解消されます。
しかし、回答が一つだけとは限りません。潜在化している疑問もあるからです。「SEO 文字数」で検索する場合、以下のような疑問を持っている可能性もあります。
- 「具体的な文字数が知りたい」
- 「SEOで文字数を稼ぐための文章の書き方が知りたい」
SEOで効果的とされる具体的な文字数を算出する方法や、文章の書き方を併せて回答することで、質の高いコンテンツが完成します。
このように、さまざまな枝葉から検索者の悩みに沿って回答を用意したものが、網羅性の高いコンテンツであると評価されるのです。
Googleの公式文書でも網羅性の重要性について説明しています。
テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する
高品質のコンテンツを作成するには、時間、労力、専門知識、才能 / スキルのうち少なくとも 1 つが十分にあることが必要です。コンテンツが事実として正確で、記述が明確で、内容が包括的であることを確認してください。したがって、たとえばページでレシピを紹介する場合は、食材のリストや料理の基本的な説明だけでなく、手順がよくわかる詳細な料理方法を説明します。
検索キーワードを見たときに検索者はどんな悩みを抱えているのかイメージし、その悩みを1ページ内で解消できるような網羅性の高いコンテンツを作る意識がSEOでは大切です。
検索者の感情に寄り添えているコンテンツ
検索者がどのような気持ちで検索キーワードを打ち込んでいるのかを想像することは、評価の高いSEO記事を作るうえで重要なポイントです。
「新規事業 立ち上げ」の検索者を例に気持ちを考えてみます。所属会社で新規事業の立ち上げに抜擢された検索者は、検索キーワードから察するに、新規事業の立ち上げ作業は初めての経験なのだと思われます。
右も左も分からない状態で何から手を付けて良いのか分からないからこそ、「新規事業 立ち上げ」というキーワードで検索していることが想像できます。つまり不安を抱えている状態です。
そこで、記事ではまずは何から手を付ければいいのか、そしてゴールはどこなのかを明確に提示し、そのプロセスを着実にこなせば新規事業立ち上げが成功することを勇気付けつつ解説するコンテンツに仕上げます。
不安要素が払拭された検索者は、そのコンテンツで学んだ知識を活かすために動けるようになります。そこまで背中を押せることができれば、検索者の感情に寄り添ったコンテンツであると言えるのです。SEOの目指すべき姿は、まさにこの形式です。
検索者の感情を汲んだページは最後まで読んでもらえる可能性が高まります。すると、サイトの滞在時間が伸びる。そしてコンテンツに共感してもらえるとサイトの別ページも読んでもらえる可能性が高まる。つまり、回遊率があがる。
その結果、検索エンジンから評価の高いコンテンツとなるのです。
文字数に関わらずSEOで結果を出す方法
ここでは、検索者に刺さる具体的なコンテンツ制作方法について見ていきます。
上位表示のサイトを分析する
SEOで評価されるコンテンツを作るためには、実際に評価されているサイトを参考にしない手はありません。検索順位1位のサイトは、1位になるだけのクオリティであるから1位に選ばれているのです。
1位になる理由を丁寧に分析しましょう。下記のようなポイントに注目してみてください。
- 検索キーワードに対してどんな回答を用意しているか
- 回答の数はどれくらい用意されているか
- 図やグラフを用いたり具体的な例で解説されているか
- 検索者の気持ちに沿った提案になっているか
検索順位1位のページだけでなく、検索順位2~10位までのページも分析することをおすすめします。
10位のサイトであっても、膨大にあるサイトの中から10位に選ばれているのであって、SEOの評価が高いことに変わりありません。加えて、1位には含まれていない情報を知ることで、1位を超えるクオリティのコンテンツを生み出せる可能性も出てきます。
必ず検索順位10位までのサイトを分析してからコンテンツ制作に取りかかるようにしましょう。
想定される検索意図を取りこぼさない
検索キーワード「SEO 文字数」を打ち込んだ検索者は「SEOと文字数の関係性」だけでなく、以下のようなことも気にしている可能性があります。
- SEOで評価される具体的な文字数
- 文字数の増やし方
こういった潜在的な疑問を取りこぼすことなく回答することが、網羅性の高いコンテンツとして検索エンジンに評価されるのです。
また、検索キーワードに関連する言葉を調べることで、複数の検索意図を探る方法もあります。
検索キーワードの候補(サジェスト)を知ることで、キーワードに関連して頻繁に検索されている言葉を知ることができます。
検索キーワードと一緒に使用される言葉(共起語)を表示してくれる。共起語から検索キーワードの回答内容を想定する際に活用します。
専門知識の収集
検索者の疑問を解決するためには、それ相応の知識が必要になることは言うまでもありません。検索順位10位までのサイトで登場する用語や知識をもとに、自分なりに理解し、他人に説明できるレベルにまで深掘りする必要があります。
用語をネットで検索したり、時には書籍にあたったりすることで、検索意図が複数に渡る場合も的確な回答をすることができます。つまり、網羅性が高まるのです。
Googleの公式文書でも専門性の高さがSEOの評価につながることを説明しています。
専門性と権威性を明確にする
専門性と権威性がサイトの質を向上させます。サイト内のコンテンツは、そのトピックの専門家が作成または編集するようにしましょう。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、ユーザーは記事の専門性を理解できます。科学的なトピックに関するページでは、十分に確立されたコンセンサスを示すことが有効です(そうしたコンセンサスが存在する場合)。
引用:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
検索者の空気感を知る
検索者の空気感を知ることで、コンテンツの方向性が変わります。
例えば、検索キーワードと検索上位サイトの内容から、検索者は不安が強そうだと感じれば、不安を払拭できる回答の準備や柔らかい提示の仕方をします。逆に期待が強い場合は、背中を力強く押す提案で勢いづけます。
このように、検索者の感情を知ることで気持ちのズレを回避し、最後まで読んでくれるコンテンツを目指します。
SEOで評価されないサイトの特徴とは?
SEOで低評価を招く内容を解説します。
他サイトからコピペする
他サイトからコピペしたものは、Googleのクローラーが流用サイトとして検知し、検索順位を大きく下げることが確認されています。
SEOの評価が下がるだけでなく著作権などの法的問題もはらむので、他サイトからコピペすることは絶対にやめてください。
1ページにテーマが複数混在する
「SEO 文字数」の検索キーワードに対して、SEOと文字数の関係性や具体的な文字数、文字数の増やし方など複数の回答を提示するのは問題ありません。しかし、「SEOに効果的なHTMLの組み方」まで解説してしまうのは、行き過ぎたアンサーです。
もしテーマが複数にまたがりそうだなと感じたら、「SEO HTML」を検索キーワードとして、別ページ扱いで制作してみてください。そのほうが「SEO 文字数」の検索者も戸惑うことなく最後までコンテンツを読んでくれる可能性が高まり、結果としてSEOの評価も上がります。1ページ1テーマが基本です。
無駄な文字数稼ぎをする
文字数を稼ぐ意図が見えるコンテンツは検索者にバレます。そもそもSEOの評価は文字数に直接影響を与えないことが分かっているので、検索者の気持ちに沿ったコンテンツにすべきです。
内容が思いつかない時は、検索キーワードに対する深掘りができていない場合が大半です。関連する知識を収集をして内容を膨らませることに注力してみましょう。
文字数ありきのSEOは存在しない
SEOと文字数には直接的な関係はありません。重要なのは文字数ではなく、いかに検索者に寄り添った回答ができるかです。
疑問点を丁寧に拾い上げ詳しく解説することで、結果的に長文となります。それがSEOとしても高品質のコンテンツであると評価され、検索上位にサイトが表示されるのです。
▼SEOに関しては、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
→SEO対策とは検索者へのおもてなし!初心者でも順位を上げるやり方
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