Googleの月間検索ボリュームとは?データを生かしたキーワード選定方法
「月間検索ボリュームの調べ方や、数字の捉え方がわからない」と悩んでいませんか。
この記事では、月間検索ボリュームの基礎から、月間検索ボリュームを調べるためのツール、手にしたデータを活用したキーワード選定の方法などについて解説します。
■合わせて活用しよう:5ステップでキーワード選定ができるワークシートです
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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月間検索ボリュームとは?
月間検索ボリュームは検索エンジン(GoogleやYahoo! )を使い、該当キーワードが月に何回検索されたかを示す値です。
キーワード検索をする人は、表示された検索結果の1位の記事を閲覧する確率が高い傾向があります。そのため、特定キーワードが月に何回検索されたかの調査は重要です。
検索ボリュームの多いキーワードを把握した上で、上位表示ができれば、自社サイトへの大きな流入が見込めます。
検索ボリュームの調査ツール4選
ここでは、以下4つの検索ボリュームの調査ツールを紹介します。
- Googleキーワードプランナー
- aramakijake.jp
- Ubersuggest
- ahrefs
それぞれのツールの特徴について詳しく見ていきましょう。
Googleの公式ツール「Googleキーワードプランナー」
Googleキーワードプランナーは、Googleが公式で出しているツールです。Google広告を出稿している人やSEOコンテンツ制作者に向けて提供されており、月間検索ボリュームや特定のキーワードに関連性の高いキーワード、広告掲載の際の入札単価などの調査が可能です。
ツールは無料でも利用できます。ただし無料の場合、100~1,000、1,000~1万、1万~10万、などの大まかな数字でしか表示されないため、注意が必要です。
調べたいキーワードの検索ボリュームが一覧で表示されるので、検索ボリュームが大きいキーワード順に記事を書けるメリットがあります。
Googleキーワードプランナー:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
無料で気軽に検索ボリュームを調べたい方向け「aramakijake.jp(アラマキジャケ)」
aramakijake.jp(アラマキジャケ)は、「SEOラボ」を運営する株式会社ディーボが提供するツールです。上位表示された記事や、調べたいキーボードの月間検索ボリュームを調べられます。
GoogleとYahoo! それぞれのボリュームを調べられる点が特徴です。シンプルな見た目でわかりやすく情報を確認できます。
上記は「SEO」というキーワードで検索をしたときの結果です。順位ごとに月間検索アクセス予測数がチェックできます。
aramakijake.jp:https://aramakijake.jp/index.html
¥0~総合的なSEO分析がしたい方向け「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」
人気度、知名度がともに高く無料で使えるSEOツールで、総合的なSEOツールとしておすすめのツールです。キーワードごとの検索ボリュームや難易度、関連キーワードの調査だけでなく、被リンクの獲得数や競合サイトの分析が可能です。
加えて、時期によって変動するキーワード検索のトレンドについて把握ができます。たとえば、スギ花粉やインフルエンザなどの流行時期がある風邪や、クリスマスプレゼント、「海水浴場 おすすめ」なども季節性のトレンドキーワードです。
無料版では検索回数に、1日3回までの上限があります。
Ubersuggest:https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/
SEO・SNS対策を本格的にしたい方向け「ahrefs(エイチレフス)」
ahrefsは、4種類の有料プランがある、有料のSEO分析ツールです。一番安いプランで、毎月99ドル~(日本円で約12,000円)から利用できます。
関連キーワード・上位表示の難易度・検索ボリューム・上位表示サイトの被リンク数や流入数・SNSで拡散されやすいWebサイトの傾向などを確認できる、多機能さが魅力です。
さらに、競合サイトのURLを入力すれば、上位表示サイトの流入キーワードや被リンク・サイト運営者が注力しているコンテンツの情報などの調査が可能です。
検索ボリュームだけでなく、総合的な戦略でSEO・SNS対策を本格的にしたい方におすすめのツールです。
ahrefs:https://ahrefs.jp/
▼検索ボリュームの調べ方について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください
→検索ボリュームの調べ方とは?おすすめツール5選
検索ボリュームをSEOに活かすには?
月間検索ボリュームは、サイト設計をする際のキーワードの洗い出しや選定をするときに役立ちます。SEO施策に役立つ、検索ボリュームの調べ方・考え方を説明します。
キーワード選定で指標にする検索ボリュームの目安
Webサイト運営や、SEO施策でどのようなキーワードを使って、上位表示を狙うかを考えます。
キーワードは、以下の観点で検討しましょう。
- 検索者が抱える悩みや疑問は何か、解決可能か
- 記事を読んだサイト訪問者は、自社の顧客になり得るか
- 記事を読んだサイト訪問者にどのような行動を起こして欲しいか
- どのような気持ちを抱いて欲しいか
検索ボリュームの多いキーワードは、上位表示が困難です。
そのため、ドメインパワーがない立ち上げ期は検索ボリュームの少ないものや、2語・3語以上のキーワードの組み合わせたロングテールキーワードのコンテンツ制作に挑戦することをおすすめします。
キーワードは、以下の検索ボリュームを目安に3種類に分けられます。
- 1,000以下:ロングテールキーワード
- 1,001~9,999:ミドルキーワード
- 10,001~:ビッグキーワード
Webサイトの立ち上げ期はロングテールキーワードでコンテンツを作り、サイトの成長段階に合わせてミドルキーワードやビッグキーワードの対策に取り組みましょう。
▼検索ボリュームの目安については、こちらの記事も参考にしてみてください
→【編集部が解説】SEOで狙うべきGoogle検索ボリュームの目安とは
検索ボリュームと上位表示の関係性
検索ボリュームが大きいキーワードほど、大きな流入が見込めます。多くのユーザーが関心を寄せ、検索する機会が多いことの表れだからです。
ただし、無料で効率よくユーザー集客を狙える手法のため、競合サイトが多い傾向があります。最適な構成とSEO対策を踏まえつつ、質の高いコンテンツを発信する必要があり、上位表示を狙うのは困難です。
ボリュームを加味したキーワード選定
Webサイト立ち上げ期は、検索ボリュームを加味したキーワード選定が大切です。記事を書く度にキーワード選定をするのではなく、最初の段階でキーワード厳選することをおすすめします。
検索ボリュームを加味したキーワード選定方法は、以下の3ステップで実施可能です。
ステップ1:目的とペルソナに合うメインキーワードを選ぶ
Webサイトの運営をしていく際、以下のことをはっきりさせる必要があります。
- なぜWebサイトを運営するのか
- どのようなユーザーに訪れて欲しいか
- どのようなユーザーの悩みを解決したいか
これらをはっきりさせることで、ターゲット層やコンテンツ制作の目的(認知されるための記事or問合せ獲得を狙う記事など)の明確化が可能です。
ステップ2:検索ボリュームを加味してロングテールキーワードを選ぶ
指定したメインキーワードから派生する関連ワードを調べて、集客につながるキーワードを洗い出します。洗い出したキーワードの検索ボリュームを調べることで、流入の目安や、コンテンツの目的・ペルソナの可視化ができます。
関連キーワードの洗い出しは、ラッコキーワードの活用がおすすめです。
画面左上の虫眼鏡マークの検索ボックスに、メインキーワードを入力・検索すると、一覧で関連キーワードが出てきます。
ワード検索をしたのち、右上の「全キーワードコピー(重複除去)」を押すと、関連キーワードのコピーが可能です。スプレッドシートやエクセルなどに貼り付けて管理ができます。
一覧を見ながらWebサイトに合うキーワードを厳選し、検索ボリュームが1,000以下のものからコンテンツ制作に取り組んでください。
ステップ3:サイトが成長してきたらミドル、ビッグキーワードへ
ロングテールキーワードでアクセスやコンバージョンが増えてきたら、ミドルキーワード、ビッグキーワードで上位表示を狙ったコンテンツの制作を開始します。
取り組みの際は、目標とする数値が必要です。「月間検索ボリュームが500の記事を30記事作り、すべての記事で1位を獲得した場合、単純計算で15,000PVを得られる可能性がある」など、数値目標を立ててコンテンツ制作をすることが大切です。
コンテンツ公開後は検索順位チェックツールで効果測定しよう
検索ボリュームを目安にキーワード選定し、記事やページを公開した後は狙ったキーワードで順位が獲得できているのか効果測定することが重要です。
検索順位については検索順位チェックツールで調べたり、CMSに搭載されている場合は管理画面から確認できます。
検索順位チェックツール「Googleサーチコンソール」
Googleが無料提供しているWebサイトの分析ツールです。
Webサイトに訪問する前の検索キーワードを可視化したり、特定のキーワードの順位を確認することができます。
SEOやユーザー属性を分析するのに適したツールです。
Googleサーチコンソール:https://search.google.com/search-console/about
検索順位チェックツール搭載のCMS「ferret One」
「ferret One」はBtoBマーケティングに必要な機能をそろえたツールです。
CMS機能では、WebサイトがPowerPointのように見たまま制作できる機能に加え、登録したキーワードの順位チェックができるSEOレポートが標準搭載されています。
Webサイトの制作~効果測定まで、複数ツールを使った煩雑な管理をしなくてもできるようになります。
ferret One:https://cloud.ferret-one.com/
まとめ:検索ボリュームを調べてサイト運営に活かそう
検索ボリュームは、SEOをしていくうえで欠かせない情報です。Webサイトの運営に取り組み、コンテンツ発信をするときは、サイト運用の目的やペルソナを明確にしましょう。
目的を達成するためのメインキーワードを決め、関連キーワードの中から検索ボリュームと以下の内容を加味したキーワードを選びます。
- そのキーワードの検索者が抱える悩みや疑問は何か、解決は可能か
- 記事を読んでサイト訪問者は、自社の顧客になり得そうか
- 記事を読んだサイト訪問者に、どのような行動を起こして欲しいか、どのような気持ちを抱いて欲しいか
サイトの成長に合わせ、検索ボリュームの少ないキーワードから対策を実施することで、サイトのパワーが強く成長していきます。費用対効果の高いWebサイト運営のため、時間をかけて丁寧に戦略を立てましょう。
また、そもそも正しいキーワード選定ができているかも重要です。こちらのシートで選定のコツも把握しておくとさらに効果的です。ぜひご活用ください!
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