オンライン展示会とは?やり方とプラットフォーム10選
近年、急速に増えてきたオンライン展示会。
オンライン展示会ではいったい何ができて、メリットやデメリットにはどういったものが挙げられるのでしょうか。
この記事ではオンライン展示会の出展方法や、費用相場をご紹介します。
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目次[非表示]
オンライン展示会とは?何ができるのか
オンライン展示会とは、Webを活用したバーチャル空間(仮想空間)で行う、オンライン上で開催する展示会のことです。Web展示会やバーチャル展示会と呼ばれることもあります。
Web上で準備から開催までの全てが行えるため、国の垣根を越えた大規模展示会や、オフラインでの展示会とオンライン展示会を同時に開催する、新たな形の展示会も増加しています。
オンライン展示会でできることは、主に以下の通りです。
- 映像や画像で商品・サービスを紹介
- カタログや営業資料の配布
- Web上での講演会やセミナーの配信
- オンライン商談
- チャットでのコミュニケーション
- 展示会の来訪者へ向けたアンケート
オンライン展示会出展のメリット・デメリットとは?
オンライン展示会にはどのようなメリット、デメリットがあるのかをご紹介します。
オンライン展示会のメリット
実際にオンライン展示会へ出展すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
ここでは、代表的なメリットを4つ紹介します。
コストの節約ができる
オンライン展示会は、オフラインの展示会と比較して、トータルの出展費用を抑えやすいのが特徴です。
出展料はかかるものの、ブース設営費、人件費、交通費、宿泊費はもちろん、展示会で配布するチラシやパンフレットの印刷費も必要ありません。
参加者が時間や場所に縛られない
オフラインの展示会は、指定された日時に定められた場所へ訪れる必要があります。移動時間がかかる場合や、手間を考えると参加を断念せざるを得ないケースもあるでしょう。
しかし、オンライン展示会は、時間や場所に縛られず、いつでもどこからでも参加できます。
会場が遠方、自身が海外居住中・出張中など、今まで参加を断念する理由となっていた障害がなくなるのです。
また、Webは人数の規制がないため、講演やセミナーで多くの集客を得ることも可能になります。
天候や交通機関の遅延に左右されない
オフラインの展示会では大雨や雪による天候不良、地震や台風などの災害が原因で、交通事故や遅延に巻き込まれることがあります。
交通機関の遅延等がなくとも、悪天候によって来訪者が減少する事実も統計により明らかになっているのです。
一方、オンライン展示会は天候や災害によるハプニングが発生しにくいです。そのため、来訪者はストレスを感じず展示会に参加でき、出展者も安心感を持って来訪者を待つことができるでしょう。
質の高い参加者データが収集できる
オンライン上を移動したルート、重点的に見ていたページ、参加者の滞在時間など、正確なデータの把握が可能です。
自社に興味を持っている顧客が自ら訪れてくれるため、質の高い情報を手間なく集めることができます。
CGやVRや360°パノラマ動画などの活用によりオンラインならではの興味関心を引ける
画面上の世界がすべてであるオンライン展示会では、映像コンテンツが重要な意味を持ちます。映像を魅力的にすることで、商品やサービスを魅力的に伝えられるのです。
CGはもちろん、VRでリアルな展示会を体感してもらったり、360°パノラマ動画を活用するなどして商品やサービスを体験してもらうのもよいでしょう。インパクトのある映像を準備することで、来場者の印象に残りやすくなります。
オンライン展示会出展のデメリット
オンラインならではのメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットも存在します。
どのような点がデメリットになるかも知っておきましょう。
商品を手に取るなどの体験ができない
オフラインの展示会と異なり、オンライン上では実際に商品に触れる体験ができません。
また、会場の高揚感などの雰囲気を感じられないので、相乗効果も見込みにくくなります。
対策として、VR、3DCG、360°カメラなどの技術を活用して、参加者にリアルに近い体験や、充実の納得感が与えられる紹介方法を考えなければなりません。
待ちの姿勢になってしまう
現実空間の展示会は、自社のブースにどれだけの人が関心を寄せているかを直接目で確認できます。しかし、オンラインでは興味を持ってくれているかの確認ができません。
また、ビラ配りやデモンストレーションなどを仕掛けられないため、訪問者を待つしかありません。
獲得できるリードのタイプにより、検討度合いが低い場合がある
オンライン展示会の規模によっては、自社ブースに訪れた人のリードだけでなく、展示会申込者全員のリードが提供されるケースもあります。その場合リード数は確保できますが、自社サービスについて認知していないユーザーが多く、サービスの検討に繋がりづらいこともあるので注意が必要です。
オンライン展示会出展の種類
オンライン展示会には、主に以下のような種類があります。
3DCGブース
フル3Dで再現した会場内を、自由に動き回って見学をしてもらう方式です。
メリットは、抜群の臨場感とインパクトを与えられること、デメリットは、制作にかかる時間と費用面です。フル3Dを作り上げる費用と、会場を維持し続ける維持費用が必要となります。
360°画像ブース
ショールームなど、ブースとして使用したい場を360°パノラマカメラで撮影します。撮影したものに紹介したい情報を設置する方式です。
メリットは、臨場感や比較的リアルに近い視野で情報を観覧してもらえること、デメリットは、3DCSと比べ臨場感が足りないと感じる可能性です。また、撮影のためにパノラマカメラを準備する手間もかかります。
2Dブース
ブースとして使用したい場所を平面写真などの2D画像として設置、画像のなかに紹介したい内容のリンクを貼り付ける方式です。
メリットは特殊な機材が不要な点。3D技術を活用したものと比較して、リーズナブルな制作ができます。
デメリットは、3Dと比べると興味を惹きにくい部分があることです。来訪者にコンテンツを魅力的に感じてもらうための工夫を凝らす必要があります。
ウェビナー型
Webセミナーの略語で、セミナーや展示会イベントなどをオンラインツールを使用して開催する方式のことです。別名、オンラインセミナーとも呼ばれます。
メリットは、参加希望者が時間や場所に縛られないため、多くの集客を見込めます。
デメリットは、参加者の通信環境が悪いと、通信障害が起こる可能性がある点です。また対面式セミナーと異なり、参加者側の集中力が続きにくい一面がある点もデメリットと言えるでしょう。
オンライン展示会出展料の費用相場
実際にオンライン展示会に出展する場合、どの程度費用がかかるのかは大変気になる問題です。出展費用の相場のイメージを掴んでおきましょう。
費用相場は開催イベントの規模の大きさや、出展の形式の選択で大きく異なります。10万円程度で出展できるものから、1,200万円かかるものまで大きな開きがあるのです。
シンプルなブースにすれば、20~30万円で出展できます。加えて、「ブース内でセミナーを行いたい」、「展示会主催者から手厚いサポートを受けたい」など、出展企業が求めるコンテンツの充実度で料金は大きく変動するのです。
その結果、イベントによって、同じ展示会でも出展費用が1,000万円以上の差が生まれるケースもあります。
費用相場には大きな幅がありますが、費用が細分化されることは、自社に合わせたサポートのカスタマイズができることに繋がります。自社にとって必要なコンテンツのみを選択して、コストを抑えることができるのです。
出展形式は、LIVE配信、オンライン、オンデマンドなどの種類があり、一般的な費用負担の大きさを考えると、「LIVE配信>オンデマンド>オフライン」の順になるでしょう。
しかし、イベントによって相場はかなり前後するため、オンライン展示会の主催者へ相談するようにしましょう。プロの視点を介すことで、具体的に出展計画を立てられます。
オンライン展示会のやり方とは?出展までの流れ
オンライン展示会に出展するには、どのような流れを経る必要があるのでしょうか。詳しくご紹介します。
1.自社にあった展示会を選ぶ
展示会を選ぶときは、コンセプト、想定来場者数、来場者の業種・職種・役職などが、自社サービスに合うかを確認しましょう。
また、用意されたイベントの登壇者やイベントテーマによっても参加ユーザーの層が変わります。イベント内容が、自社サービスのターゲットに適しているのかどうかも、把握しておくことが重要です。
2.展示するコンテンツ作成
出展する展示会が決まったら、続いて行うのが、ブース用ページのコンテンツ制作です。Webページに使用する写真や動画の選定や、掲載・配布資料を制作します。
セミナーや講義を配信する場合は、制作したタイムテーブルに問題ないかなどのリハーサルを行うと、スムーズな進行を行えるはずです。
また、チャットを用いる展示会の場合は、短い文面の中でどのようにユーザーの興味を引きつけるか、事前に決めておくとよいでしょう。
3.事前テストを行う
参加者がブースに訪れた際、不具合を感じないか事前にテストを行いましょう。
Webページのレイアウトは整っているか、動画の再生は滞りなく行えるか、チャットやビデオツールはきちんと動くかなど、当日に備えて確認をしてください。
4.本番
当日は、参加者や講師ゲストに満足してもらえるスムーズな進行、トラブル発生時の柔軟な対応を心がけます。
セミナーや講演を行う場合は、司会進行者や講師ゲストの方の誘導者を配置した体制を整えましょう。
また、オンライン商談を実施する際は、通信トラブルに対応するためのサポート要員もいると安心です。サポーターがいることで、営業マンは商談相手とのコミュニケーションに集中することができます。
5.来場者へのアフターフォローを行う
展示会後は、ブース来訪者の詳細データを分析しましょう。
来訪者へ向けて、お礼のメールや商品案内などを送信することで、今後の成果につながる可能性があります。
ちなみに弊社のferret Oneでは、お礼のメールを送る際にオンライン展示会と親和性が高いと考えられる「無料ウェビナー」を案内することで、検討度合いの引き上げをはかっています。
参加者は、複数の企業からお礼メールを受け取っている可能性が高いです。メールのトップに、展示会当日のセミナーや自社ブースのキャプチャを貼ることで、自社のことを思い出してもらえるよう工夫をしています。
▼実際にferret Oneで送信している、オンライン展示会のお礼メールの一部
オンライン展示会のおすすめプラットフォーム10選
プラットフォーム選びは、自社がどのような展示会を開催したいかによって変化します。
参加者とどのようなコミュニケーションを取りたいか、展示の方法やセミナーの有無などを想像しながら検討してください。以下、代表的なプラットフォームを10種類紹介します。
マッチング機能で効果的な出会いが可能「EventHub」
マッチング機能があり、自社サービスを最適な顧客と結びつけることが可能です。
イベント主催企業と、参加企業間のコミュニケーションを活性化させることを重視したプラットフォームです。参加者とイベント前からコミュニケーションが取れ、温度感を高められます。
イベントの種類や開催規模に応じて、様々な形式に対応できる機能があります。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
アドビ株式会社 株式会社ホームズ |
運営会社 |
株式会社EventHub |
公式URL |
最先端のVR技術が強み「そのまま展示会」
「そのまま展示会」は、最先端のVR技術と3DCGを組み合わせたバーチャルイベントプラットフォームです。
Webブラウザ上で商談が実施できることに加え、アクセス方法がシンプルな点が魅力です。来場者は3D空間上で、進みたい方向をクリックして、各ブースを訪れます。
セミナー会場やステージの制作ができるため、展示だけでなく、セミナー配信も実施可能です。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
一般社団法人 ロシアNIS貿易会(ROTOBO) 一般財団法人日本特許情報機構 |
運営会社 |
SoVeC株式会社 |
公式URL |
複数セミナーを同時開催できる「EventIn」
「EventIn」は、多機能ブース型のイベントプラットフォームです。
コミュニケーション機能に特徴があり、交流型サービスは、最大300ものブースを表示できます。
展示会に加え、商談や面談・セミナーを開催できるブースが用意されており、複数のセミナーを同時に実施することが可能です。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
パーソルホールディングス株式会社 株式会社 静岡新聞社 |
運営会社 |
株式会社ブイキューブ |
公式URL |
アバター同士のリアルな交流が可能「ZIKU」
アバターを用いて、3D空間で活動できる「ZIKU」。
イベント参加者は、会場を歩き回ったり主催スタッフへの声掛けができ、リアルな感覚を味わえます。会場やブース作りは、テンプレートに沿って取り組めます。デザインやロゴを選ぶだけで、手間がかかりません。
参加者の訪問データや資料の閲覧内容が履歴で把握でき、今後のアプローチに活用できる特徴を備えています。
出展費用 |
1ブース 15万円~ 来場者 1000人ごと20万円~ オプション:公演枠追加 3万円/1講演 ※詳しくは問合せが必要 |
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実績表 |
GMOメイクショップ株式会社 一般社団法人 シーコンソーシアム |
運営会社 |
株式会社ジクウ |
公式URL |
開設後1か月のサーバー代が無料「ネクシビ」
3つのプランで規模や内容に合わせたイベントを実施できる「ネクシビ」。
会場デザインは、既存のものを使用できるため、制作コストを抑えられます。特徴は、基本設定の充実具合の高さと、価格設定のわかりやすさです。
オンライン展示会を初めて実施する企業も、安心のプラットフォームです。
出展費用 |
150万円~(開設から1か月間、提携のサーバー利用料金が無料) ※予算や開催規模から選べる3プランあり。詳しくは問合せが必要 |
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実績表 |
不明 |
運営会社 |
株式会社フジヤ |
公式URL |
オンラインイベントを一元管理 「eventos」
「eventos 」はオンラインイベントを一元管理できることが特徴のツールです。
事前登録用フォームやアンケートの作成、イベント中のチャット機能、イベント後のログ解析機能など、イベント運営にも必要な機能が豊富に搭載されています。
1つのツールで効率的にイベント運営を行いたい方におすすめのツールです。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
エバーリッジ株式会社 株式会社タナベコンサルティング |
運営会社 |
bravesoft株式会社 |
公式URL |
内容変更・追加がいつでも可能「WebEXPO Master」
「WEB EXPO Master」は、内容変更や新規コンテンツを随時追加できます。展示したいサービス・商品の情報や、紹介コンテンツを登録して、ブースを選択するだけでイベントに参加できます。
ウェブ会場やチャット上で参加者とコミュニケーションを取れるため、サービスについてより深く理解してもらえるでしょう。
出展費用 |
1社で単独展示会を行う場合→1ブース 月額10,000円(税別) ※1社のみで開催する場合と複数で開催する場合で費用が変わります。 |
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実績表 |
ユニ・チャームメンリック株式会社 株式会社バンダイナムコホールディングス |
運営会社 |
株式会社システムズナカシマ |
公式URL |
欲しい機能を選ぶだけ「V-MESSE」
「V-MESSE」は、オンライン展示会に必要な機能が網羅的に搭載されています。利用者は、展示会に必要な機能を選択して、自社に最適な私用でオンライン展示会を開催可能です。
プラットフォームの提供元はDXに強みを持つ、凸版印刷です。今まで得てきたノウハウを活かし、コンテンツ企画・制作や配信映像の撮影サポートなどをしてくれます。
イベント参加者の履歴を獲得するため、イベント後は、温度感の高い顧客に積極的なアプローチを図るなどの営業ができます。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
不明 |
運営会社 |
凸版印刷株式会社 |
公式URL |
DMM独自のノウハウで注目を集める「DMMオンライン展示会」
2020年にサービス開始後、既に15,000社が出展をしている「DMMオンライン展示会」(2022年八月現在)。企画の段階から運用まで全てを実施できます。
3Dプリントや動画配信など、独自のノウハウを活かして展示会を構築します。プロモーション方法が多彩な点が特徴で、アニメコンテンツなどと連携が可能です。
出展費用 |
問合せが必要 |
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実績表 |
LINE株式会社 RIZAP株式会社 |
運営会社 |
合同会社DMM.com |
公式URL |
商談までの誘導ルートにこだわる「meet×meet」
効率よく商談の機会を得られる展示会作りを意識した「meet×meet」。リード獲得に力を入れており、各ブースの来場者数をリアルタイムで把握できます。
特徴は、サービスや商品の情報を、発信するためのコンテンツが充実している点です。外部連携サービスで、YouTubeなどのツールを活用すれば、展示会と相乗効果を狙えます。
出展費用 |
展示会規模に合わせた料金プランあり。詳しくは問合せが必要 |
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実績表 |
大和ハウス工業株式会社 株式会社デンソー |
運営会社 |
株式会社大伸社 |
公式URL |
オンライン展示会の事例4選
他社の事例を知ることで、自社が実際にオンライン展示会を開催する際気をつけるべきことや工夫すべきことが明確化できます。これから紹介する4社の事例を参考に、ぜひ役立ててください。
2か月間の長期イベントを開催「Sky株式会社」
ソフトウェアの開発を行う「Sky株式会社」。
年間10回以上、展示会に出展して、イベントで多くの見込み顧客を獲得していました。
しかし、コロナ禍で展示会の中止や制限が起きたため、以前のような集客ができません。
事態を打開するために自社開催したのは、2か月にも及ぶオンラインイベントです。
長期間に渡るイベント期間を活かし、サイトの改善・機能の追加を繰り返しました。加えて、スタンプラリーや抽選会をほぼ毎日実施することで、リピーターの獲得を狙います。
キャンペーンやプロモーションをし続けることで、累計4万6千人以上の参加者を集めることに成功しました。
目標だった、見込み顧客や商談機会の獲得に貢献したと同時に、Webサイト自体の閲覧数やサービス・商品の認知度が向上する結果を得ました。
参考:https://www.expoline.jp/case/sky/
7,000件の見込み顧客を獲得「クラレ」
コロナ禍をきっかけに、オンライン展示会を開催し始めた、化学製品メーカーの「株式会社クラレ」。
開催費用は、オフラインで開催する予定だった展示会用の予算(人件費や資料印刷代など)を、活用しました。
開催にあたり目指したのは「今までにない発信の仕方」です。全ての部署が「お客様目線に立って考える」ことに徹底的にこだわり、参加者の悩みに寄り添う、独自のオンライン展示会を実施しました。
その結果得たのは、オフラインで開催していた展示会と比べて数倍のお問合せ件数と、7,000件の資料のダウンロードです。
オフラインの展示会と比較して、コストを1/10以上削減することができ、大成功を収めました。
参考:https://www.kuraray.co.jp/news/2021/210308
複数企業と協力してイベント開催「Chatwork」
「Chatwork」は、ビジネス向けのチャットサービスを提供する企業です。
開催期間1か月半の大型オンライン展示会を自社で開催して、3,000人もの集客を獲得しました。
成功に至った理由のひとつとして、複数企業と協力してイベントを開催した点が挙げられます。
コロナ禍でオフラインの展示会が開催できなくても、企業の活動を止めないことを目標に、展示会に必要な各項目の専門知識を持つ業者に、協力を求めました。
自社の特設サイトで、オンライン展示会の実施を目指している企業は、Chatworkの「テレワークカンファレンス」を確認することをおすすめします。
参考:https://go.chatwork.com/ja/telework-conference/
SNSを駆使したPRを展開「ジャパン建材 オンライン展示会」
建築資材や住宅関連機器メーカーが開催した、合のオンライン展示会、「ジャパン建材 オンライン展示会」。
コロナ前はオフラインで、来場者2万人を超える展示会を開催していましたが、コロナ禍の2021年は、オンライン展示会を実施しました。
開催の告知動画を、公式サイトやInstagramなどのSNSで投稿するなどして、多くの来場者を集めることに成功しています。
イベントでは、セミナーブースと販売ブースを設けて、セミナーで契約の意志を固めた参加者がそのまま契約に進める導線を作りました。
参考:https://www.jkenzai.co.jp/event/jkfair/2021/
オンライン展示会は出展だけでなく自社開催も可能
今オンライン展示会に参加するための方法を紹介してきましたが、展示会は自らの手で開催することも可能です。
プラットフォームを利用(meet×meet・EventHub・DMMオンライン展示など)
展示会を開催するために必要な仕組みがテンプレート化されている、プラットフォームで出展する方法です。
提供している企業によって機能などの特徴が異なります。開催する展示会や自社サービス・商品のPRに最適な機能を追加できる仕組みです。
各プラットフォームで利用できる主な機能は、以下のものがあります。
- サービス・商品のPR
- 顧客との商談
- 動画コンテンツなどの配信
- ECサイトを取り入れた決済システム
- 効果測定など
仕組みに沿って自社サービスや商品などの情報を掲載すれば、スムーズに展示会を開催できるため、専門知識が少ない初心者も利用しやすい特徴を持ちます。
プラットフォームによって費用が異なるため、使いたい機能と費用のバランスを元にした検討が必要です。
自社で制作する(イベントWebサイト、zoom/meetを使ったウェビナー配信)
開催したい展示会を、自社でゼロから制作する方法です。すべての設計を自社が行うため、サービスを最も魅力的にアピールできる仕組みを構築できます。
見た目はもちろん開催期間や日程の設定が自由で、独自性の高いイベントを実施可能です。制作したコンテンツは自社の資産になり、今後、別の施策で活用できるメリットがあります。
特徴は、開催までの手順が多いことです。企画・動画の制作、編集・展示会開催の宣伝など、多くの準備が不可欠で、トラブル発生時は自ら対応しなければいけません。
Web構築の知識がない企業は、ハードルが高いと感じる可能性があります。自由な展示会を開きたいが知識を持たない企業は、専門業者に依頼することをおすすめします。
自社開催を考える際は、予算や開催したい展示会の特徴を踏まえつつ手法を選びましょう。
オンライン展示会を自社開催するメリット
- 自由度が高く、提供するコンテンツに制約なし
- 日程調整の融通が効く
- 他社のブースへ参加者が流れにくい
自社開催のメリットはなんといっても、主催者からの制限なく、全てを自社の思いどおりにできる点です。自由にイベントを作り上げることができるため、参加者の高い満足感も見込めるでしょう。
また、日程や時間も、主催者である自ら設定ができるため、非常に融通が利きます。加えて、他社のブースへ参加者が流れにくい仕組みを考えやすいので、自社に注目を集めやすい点もメリットになります。
オンライン展示会を自社開催するデメリット
- オンライン展示会用の特設Webサイトを制作する必要がある
- 参加者の集客全てを自社で行う必要がある
- 出展企業の募集・選定を自社で行う必要がある
最大のデメリットは、オンライン展示会用のWebサイトを自分たちで考えて作る必要があることです。
思い通りに制作できるメリットもありますが、その分大きな負担がかかるのも事実です。業者に依頼するケースがほとんどですが、その際の費用がかさむ可能性もあります。
最近はオンライン展示会を開催するためのツールやサービスも増えているので、それらを活用するのも良いでしょう。
その他、イベントに向けての集客方法も自ら考えなければなりません。参加者の集客全てを自社で行う必要があります。また、展示会に出展する他企業の募集・選定も自社が負担する作業です。
開催までにかなりの労力を要するため、慣れていない企業がオンライン展示会の自社開催を目指すのは難しいでしょう。
オンライン展示会へ出展し確度の高いリードを獲得しよう
コロナウイルスの感染拡大は未だ収束の兆しが見えない状況です。ビジネスのあり方やオンラインの活用法は、まさに今、分岐点に差し掛かっているのではないでしょうか。そのため、オンライン展示会は今後、さらに高い注目を集めることでしょう。
オンライン展示会で自社ブースへ訪れてくれる参加者は、ほとんどが自社に興味を持ってくれています。前向きな姿勢で訪れてくれた参加者の貴重な情報は、企業にとって大きな財産です。詳細な分析を行い、顧客獲得に繋がることのできるオンライン展示会は、企業にとって大きな価値を見出せるツールなのです。
なお、下記の資料では、展示会よりも安定的・持続的にオンラインからリード獲得を増やす
方法について解説しております。こちらも合わせてご覧くださいませ。
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