Wixを使ったランディングページの作り方とは?テンプレートや事例を紹介
Wixを利用すると、自社のWebサイトに加えてマーケティング施策に必要なランディングページも簡単に作成できます。Wixは操作性に優れていますが、初心者だとどのように制作すればいいのか分からず困ってしまう場合もあるでしょう。
そこで今回は、Wixでランディングページ制作するためにおさえておくべき手順や、便利なテンプレートなどについて解説します。
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目次[非表示]
Wixとは
Wixの概要・料金設定・機能について解説します。
簡単にページを作れるCMS「Wix」
Wixは、直感的な操作と豊富なテンプレートにより、簡単にWebページを作れるCMSツールです。主にコーポレートサイトやサービスサイト、ランディングページの作成に利用されます。世界で2億人ユーザーが利用しており、ブロックを組み立てるような操作性で簡単にWebサイトやランディングページが構築可能です。
ランディングページに必要なユーザーへの行動喚起を促すような機能も搭載されており、専門的な知識を必要とせずに制作できるのが特徴です。
無料から利用できる
Wixの基本機能は無料で利用可能ですが、独自ドメインが取得できなかったり、Wixの広告が表示されたりなど機能が限られています。本格的にランディングページの制作運用をする場合は以下3つの料金プランから選択してください。
- ホームページプラン:Webサイトやランディングページを作成できる
- ビジネス&Eコマースプラン:決済機能やネット予約機能を追加できる
- エンタープライズプラン:自社に合わせてカスタマイズできる
以上3つがありますが、ランディングページを作成する場合は「ホームページプラン」を選びましょう。
ホームページプランも、以下の表のようにさらにプランが分かれているため、自社の規模や予算感から最適なプランを選択します。
ドメイン接続 |
ベーシック |
アドバンス |
VIP |
|
---|---|---|---|---|
特徴 |
ドメイン利用可能な最低限のプラン |
個人サイトや小規模サイトに適している |
帯域幅無制限で大容量データが利用可能 |
全機能が付いた最上級プラン |
料金 |
500円/月 |
900円/月 |
1,500円/月 |
2,700円/月 |
独自ドメイン |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
Wixの広告非表示 |
- |
◯ |
◯ |
◯ |
帯域幅 |
1GB |
2GB |
無制限 |
無制限 |
データ容量 |
500MB |
3GB |
10GB |
35GB |
動画アップロード |
- |
30分 |
1時間 |
5時間 |
ランディングページ制作だけであれば「ベーシック」がおすすめです。ランディングページ制作を効率化できるテンプレートも利用でき、動画の埋め込みもできます。
Wixでのランディングページの作成手順6つ
そもそもランディングページとは、見込み顧客に対して資料請求やお問い合わせなどの行動を起こさせる目的のWebページのことです。ランディングページでは、いかにユーザーからコンバージョンを取れるかが重要になります。
Wixでランディングページを制作する手順は、以下6つです。
- ランディングページの目的を決める
- ターゲットと訴求内容を明確にする
- 構成を作成する
- ランディングページ向けテンプレートを選ぶ
- 画像やコンテンツを追加する
- ランディングページを公開する
以下では、各手順について具体的に解説します。
1.ランディングページの目的を決める
ランディングページ制作を始める際、まずはターゲットユーザーにどのような行動を起こしてほしいのかを具体的に考えて目的を決めます。
例えば、以下のような行動喚起です。
- 資料請求を促す
- お問い合わせを促す
- ホワイトペーパーのダウンロードを促す
- メルマガ登録を促す
- 無料セミナーの参加を促す
ターゲットユーザーを獲得する施策としてどれが自社にとって望ましいのかを具体的に考え、ランディングページのコンバージョンとしての目的を設定しましょう。
2.ターゲットと訴求内容を明確にする
ランディングページは、誰に何を訴求するのかを明確にする必要があります。
特にターゲットユーザーの明確化は重要です。ターゲットが明確にならないままだと、何を訴求すれば行動喚起できるのかが定まりません。行動を喚起させるためには、悩みや課題を解決する必要があるからです。
誰に訴求するかが決まれば、そのターゲットユーザーに対して課題を解決する方法として自社の商品・サービスを紹介していきます。
訴求する際に重要なポイントは、ベネフィットを意識することです。ベネフィットとは、商品・サービスを利用した先に、どのような将来が実現されるのかを具体的に見せることです。
よくメリットと間違われますが、メリットは商品・サービスの特徴や強みを意味します。メリットを通して、ユーザーがどうなるのかを明確にイメージさせる訴求を心がけましょう。
3.構成を作成する
ターゲットと訴求の方向性が定まったあとは、ランディングページの構成を作成します。
ランディングページの構成を作るときは、ユーザーの行動喚起を起こさせるために商品・サービスの必要性を意識するようにしましょう。
悩みや課題が明確になり、その悩みを解決したいと思ったときに、商品やサービスの紹介をすることで魅力が伝わります。伝わる構成になれば、リード獲得や成約に結びつきやすくなるのです。
ランディングページには、行動喚起を促すための構成の型があります。
ランディングページの構成の型 |
内容 |
意図 |
---|---|---|
ヘッドライン |
ファーストビュー キャッチコピー |
興味関心を喚起させて、続きを読ませる |
オープニング |
問題提起 お客様の声・実績 ストーリー |
問題を具体化させたり、共感させたりすることで、問題への意識を強める |
ボディコピー |
商品・サービスの説明 お客様の声・実績 オファー:特典・保証・限定 |
商品・サービスを紹介して、ユーザーの悩みや課題を解決することを説明する お客様の声やオファーを行い、行動喚起を強める |
クロージング |
Q&A CTA (コンバージョンさせるボタン) 追伸 |
ユーザーが抱く疑問を事前に解決して行動を喚起させる 追伸でページ全体を要約して再度訴求を行い行動喚起を促す |
ターゲットユーザーによって内容は異なりますので、構成作成の参考にしてみてください。
4.ランディングページ向けテンプレートを選ぶ
ランディングページの構成を、いきなり実際のライティングやデザインに落とし込むのは初心者には難しいため、Wixのテンプレートを活用するのがおすすめです。
Wixでは無料で機能性の高いランディングページテンプレートが数十種類も利用できます。以下から自社に合ったものを選んでみてください。
ランディングページホームページテンプレート | Wix.com
例えば、テンプレートの中で「ウェビナーランディングページ」を選択すると、以下のような編集画面から自社用のランディングページを作成できます。
出典:ランディングページホームページテンプレート | Wix.com
ブロックを組み合わせるようにして操作するだけでカスタマイズできるので、初心者でも簡単に編集できるのが特徴です。
5.画像やコンテンツを追加する
画像やコンテンツも自社に応じたものを自由に追加できます。デザインされたファーストビューのデザインや自社製品の写真、いただいたお客様の声の動画・画像など、多様なコンテンツが追加可能です。
画像や動画を追加するばかりではなく、あえてテキストを多めにすることでまた一味違った訴求もできます。
ターゲットユーザーに合わせて、どのようなコンテンツであれば効果的に訴求できるのかを意識してカスタマイズしましょう。
6.ランディングページを公開する
完成したランディングページを公開する際、独自ドメインの取得をおすすめします。
Wixの無料版の場合、Wixの広告がページに表示されてしまいます。さらに、ドメインが「Wix.com/mysite」のままになってしまうため、ブランディングに支障をきたす可能性があります。
毎月1〜2,000円ほどの料金は必要ですが、ビジネスを行う際には、独自ドメインを取得するようにしましょう。
Wixで使えるランディングページのテンプレート集
BtoB向けのランディングページに活用できるテンプレートを3つ選んで紹介します。
ウェビナーランディングページ
出典:ランディングページホームページテンプレート | Wix.com
「ウェビナーランディングページ」は、リード獲得のための無料Webセミナーを開催したいときのランディングページ制作に向いています。
シンプルな構成でクセがないため、自社に合わせたカスタマイズがしやすいランディングページテンプレートです。
アプリサイトA
出典:ランディングページホームページテンプレート | Wix.com
アプリケーション開発やIT開発事業で活用できるランディングページテンプレートが「アプリサイトA」です。アプリダウンロードのCTAが埋め込まれており、自社が開発したアプリケーションやサービスを試してもらえる訴求が簡単に実装できます。
例えば、アプリケーションでなくても、ホワイトペーパーなどをダウンロードさせるようにカスタマイズすれば、IT開発系の事業でなくてもランディングページ制作に応用できるでしょう。
企業ランディングページ
出典:ランディングページホームページテンプレート | Wix.com
企業へのお問い合わせを促したい場合に活用できるテンプレートが「企業ランディングページ」です。コンサルティング企業のテンプレートですが、カスタマイズ次第で多様な業種に活用できます。
また、下部のお問い合わせフォームには動画の埋め込みがされているため、うまく活用できればインパクトのあるランディングページを作れます。
成果の高いランディングページを作る5つのポイント
成果の高いランディングページを制作するポイントは、以下の5つです。
- リサーチを入念に行う
- 流入元をターゲットに最適化する
- 広告との一貫性を持たせる
- A/Bテストを行いPDCAを回す
- オファーを強くする
具体的にどのようにしてランディングページを作成すればいいのかを、以下で詳しく解説します。
リサーチを入念に行う
ランディングページでもっとも重要なポイントは、リサーチを入念に行うことです。
ランディングページはコンバージョンしてもらうのが目的のため、いかにターゲットユーザーについて知っているかが大切になります。
また、リサーチでは自社製品への理解を深めることと、競合他社がどのように訴求をして成果を挙げているのかも調査するのも重要です。
ターゲットユーザーの悩みと競合他社の訴求を把握して自社製品への理解を深めれば、コンバージョンしてくれる訴求や構成が徐々に分かるようになります。
流入元をターゲットに最適化する
ランディングページは単体では集客できないため、必ず広告やメルマガなど流入元が必要になります。
流入元でユーザー層は大きく異なるため、自社で設定するターゲットがどの流入元にいるのかを理解して最適化しなければいけません。
例えば、以下の流入元はそれぞれユーザー層が大きく異なるため、どのような層がいるのかを把握しておきましょう。
- Google広告
- Yahoo広告
- Twitter広告
- Instagram広告
- Facebook広告
- メルマガ
ランディングページのターゲットと流入元にいるユーザーがずれてしまうと、訴求内容もずれてしまい想定した効果が出ない可能性があります。
流入元のユーザーを正しく把握して、ランディングページのターゲットに最適化させることを意識しておきましょう。
広告との一貫性を持たせる
広告文や広告クリエイティブで興味関心を持たせて、ランディングページに流入させる際のポイントは、内容に一貫性を持たせることです。
広告内容とランディングページの内容に一貫性がないと、広告の内容に期待したユーザーは得たかった情報がないと分かるとすぐに離脱してしまいます。
例えば、広告に「リードをより多く獲得するためのランディングページ制作のポイントを教えます」という内容でランディングページに集客したとします。
ランディングページに流入してくるユーザーは「リードをより多く獲得できるポイント」を欲しています。しかし、ランディングページが「成約率を高める商談のポイント」の内容であれば、期待している内容と異なるため離脱につながるのです。
「成約率も大事じゃないのか」と思われるかもしれませんが、あくまでもユーザーが広告を見て求めたのは「リードの獲得数を増やすこと」です。
このような認識のずれをなくし、広告とランディングページに一貫性を持たせることで、成果を高められます。
A/Bテストを行いPDCAを回す
ランディングページは制作してすぐに成果が出るとは限らないため、必ず効果検証を行ってください。効果検証としておすすめなのがA/Bテストです。
A/Bテストでは、Aパターンのランディングページからテストしたい1箇所を変更したBパターンを作成して、どちらが効果的かを検証します。
効果的なランディングページを運用し続けるには、効果検証と改善を継続的に行うPDCAサイクルを常に回し続けることが大切です。
ランディングページを制作して終わりと考えるのではなく、その後の運用まで視野に入れて施策を実施しましょう。
オファーを強くする
ランディングページでコンバージョンを起こさせるために必要なのが、効果的なオファーです。オファーとは、ターゲットユーザーに特典や保証・限定感などを提示して、コンバージョンしたくなるように訴求することです。ランディングページでは、このオファーが弱いと高い成果が出ないと言われるほど重要なポイントになります。
例えば、リードを獲得するために無料Webセミナーを開き集客したいとします。無料Webセミナーのランディングページのオファーに以下のような文言が書かれてあれば、ユーザーはコンバージョンする選択をしやすくなるでしょう。
「この無料Webセミナーに参加いただいた企業様10社限定で、無料のWebサイト診断を行います。Webセミナー参加締め切りは明日までとなっております。また、10社のご応募があり次第お受付は終了させていただきますので、ご希望の方はお急ぎください」 |
あまりにも煽り過ぎると逆効果となってしまいますが、ある程度オファーを強めることでコンバージョンへの行動喚起を促せるようになります。
まとめ:Wixは無料・直感的な操作を求める人にはおすすめ
Wixは直感的な操作と優れたデザイン性のテンプレートを活用して、簡単にランディングページを制作できるツールです。初心者でも簡単に操作でき、無料版から利用できるので初めてランディングページを作成する際にはおすすめのツールです。
ただし、企業のランディングページの場合は、制作だけでなく、運用が重要になります。制作後はランディングページの成果を最大限向上できるようなマーケティング施策を考え、正しく効果検証していきましょう。
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