Googleトレンドの使い方とは?マーケティング業務での活用法を解説


Googleトレンドは、ユーザーが興味関心を示したトピックやニュースを表示してくれるツールです。急上昇ワードなどのトレンドを分かりやすく見れるのが特徴ですが、実はマーケティングにも活用できる機能や使い方があります。

そこで今回の記事では、Googleトレンドの基本的な機能やマーケティングで活用できる使い方について解説します。これまでのマーケティング手法とは違う切り口を見つけられるきっかけになるので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

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目次[非表示]

  1. 1.Googleトレンドとは?
  2. 2.Googleトレンドのメニュー
  3. 3.Googleトレンドでの数値の見方
  4. 4.Googleトレンドの使い方
  5. 5.Googleトレンドの活用法
  6. 6.まとめ:Googleトレンドで人々の興味関心を調査しよう


Googleトレンドとは?

Googleトレンドとは、キーワードの検索回数やトレンドを分析・調査できるGoogleが提供しているツールです。

Googleトレンドのメリットは、今話題になっている急上昇ワードや過去にトレンドとなったキーワードなど、通常の検索結果では気が付きにくいキーワードとユーザーの検索行動の関連性を追えることにあります。

効果的に活用すれば、検索ユーザーのニーズに合った高品質なコンテンツや情報をピンポイントで届けられるようになるでしょう。


Googleトレンドのメニュー

Googleトレンドには、以下6つのメニューがあります。

  • 「調べる」
  • 「急上昇ワード」
  • 「Year in Search: 検索で振り返る」
  • 「登録」
  • 「最新の記事とインサイト」
  • 「Google ニュース イニシアティブ」

それぞれのメニューの特徴や使い方について解説します。


調べる

「調べる」はGoogleトレンドでもっとも利用されるメニューで、キーワードの検索推移を確認できる機能です。

Googleトレンドのファーストビューにある検索窓にキーワードを入力すれば、キーワードの検索推移を確認できます。


または、メニューボタンをクリックすると以下のような画面が表示されるので「調べる」をクリックすると、同じように「調べる」のページに遷移できます。


遷移すると以下の画像のように検索窓が表示されるので、調査・分析したいキーワードを入力すれば、キーワード情報が確認可能です。


検索キーワードを入力すると、関連キーワードやトピックとなっているキーワードも表示されるので、現在ユーザーの関心が高いキーワードが何かを簡単に把握できます。


実際にキーワードを検索すると、以下の画像のように一定の期間中に検索された推移がグラフで表示されます。
別のキーワードと比較してトレンドを分析したい場合は、キーワードの隣に表示されている「+ 比較」に新たなキーワードを入力してください。


「調べる」の機能では、ユーザーの興味関心を過去の期間で確認できるのが特徴です。
シーズンに関するキーワードや広報のための企画イベントを行った際の動向など、ユーザーニーズをピンポイントで分析するのに役立つでしょう。


急上昇ワード

急上昇ワードは、その日トレンドになっている「毎日の検索トレンド」と「リアルタイムの検索トレンド」の2種類でユーザーの検索動向を追える機能です。


Googleトレンドのホーム画面から直接確認できますが、より詳細な情報を知りたい場合は、メニューバーから「急上昇ワード」をクリックして急上昇ワードのページに遷移して確認できます。


急上昇ワードの検索結果に記載されているリンクを踏むと、トレンドになっている情報元ページが表示され、トレンドのより詳細な情報が確認できます。

「急上昇ワード」は社会情勢や株価などリアルタイムでユーザーの動向を知りたい場合に役立つ機能です。


「Year in Search: 検索で振り返る」

「Year in Search: 検索で振り返る」は、過去の年でトレンドになったキーワードを検索する機能です。Googleトレンドのホーム画面から直接遷移するか、以下の画像のようにメニューバーからもYear in Searchのページに遷移できます。


Year in Searchのページに遷移すると、以下のような画面が表示されるので、右側のプルダウンから年代を選択しましょう。


たとえば、2017年を選択すると、以下のように2017年にトレンドになったキーワードがカテゴリ別で表示されます。


表示されているキーワードをクリックすれば、キーワードごとのトレンド情報詳細も確認可能です。


登録

「登録」は、トレンドやトピックの最新情報を配信してくれる機能です。ホーム画面左側のメニューバーから「登録」をクリックすれば登録画面に遷移できます。


キーワードを登録する場合は、登録画面左下の「+」をクリックしてください。


トピック登録する検索キーワードや配信先のメールアドレス、頻度などを入力して「登録」をクリックすれば完了です。


おさえておきたいトレンドキーワードの情報を、誰よりもいち早く収集したい場合に登録しておくと、便利に活用できるでしょう。


「最新の記事とインサイト」

「最新の記事とインサイト」は、トレンドやニュースの記事を作成する際に活用できる詳細なデータを表示してくれる機能です。

ホーム画面から下へスクロールすると、以下のような表示が出てくるので関心のある項目から「もっと読む」をクリックしましょう。


以下の画像の場合では、北京オリンピックについての詳細情報を確認できます。ここでは「アルペンスキー」の詳細情報を確認してみましょう。


アルペンスキー競技の歴史やオリンピックでのメダル獲得数など、詳細な情報がGoogle検索をせずともスムーズに収集できるのが分かります。


スポーツや政治関連など、収集できるトピックやトレンド項目は多くありませんが、より詳細な情報を分かりやすく知りたい場合には重宝する機能です。


「Google ニュース イニシアティブ」

「Google ニュース イニシアティブ」は、GoogleトレンドをはじめとするGoogleツールの使い方をレクチャーしてくれる機能です。


Googleトレンドの基礎学習から上級者向けの使い方をレクチャーしてくれます。より専門的な使い方を学びたい場合に活用できる機能です。


Googleトレンドでの数値の見方


Googleトレンドの検索結果で表示される数値は、実際の検索回数ではなく、検索の総数から比較した「0〜100」までの相対的な値です。検索したキーワードが期間中もっとも人気だった場合は「100」となり、人気度がもっとも低いと「0」という値が表示されます。

たとえば上の画像であれば、2022年1月の期間中、「ラーメン」がもっとも人気の高いキーワードであり、「蕎麦」「フォー」はラーメンと比較して20〜30%ほどの人気だったというのが読み解けます。

マーケティング担当者であれば「なぜラーメンが2022年1月に人気だったのか」「2016年に麺類が一気に人気になったきっかけは何か」など、トレンドの考察に役立つでしょう。


Googleトレンドの使い方

Googleトレンドは有効活用すれば、ユーザーの興味関心を把握できマーケティングにも十分活用できるツールです。マーケティング担当者であればおさえておきたいGoogleトレンドの使い方を、以下3つ紹介します。

  • 最近の急上昇キーワードの調査
  • 検索キーワードの調査
  • 過去の急上昇キーワードの調査

それぞれどのように使えば良いのかを順番に解説します。


最近の急上昇ワードの調査

もっとも一般的な活用方法が、急上昇ワードから現在のユーザーの興味関心を調査する方法です。

「急上昇ワード」から現在トレンドになっているキーワードをピックアップして、トレンドに沿った記事コンテンツを作成すれば、コンテンツへのアクセス数を伸ばせる可能性があり、SEOにも良い影響を与えられるでしょう。

また、別の使い方として、たとえば以下の画像のように、音楽番組へのアーティストの出演情報を受け、将来性を予測することも可能です。


トレンドを切り口にして、独自のマーケティング戦略や事業の方向性を見据える機会に活用してみるのも良いでしょう。


検索キーワードの調査

Googleトレンドの「調べる」を利用して、検索キーワードの調査を行えます。「+ 比較」で比較できる検索キーワードは最大で5つまでです。

また、キーワードの検索結果では以下のように、国・期間・検索カテゴリ・検索ツールをプルダウンで選択して絞り込み、詳細な調査も可能です。


「すべてのカテゴリ」を選択すると、アート・ショッピング・スポーツ・ビジネスなど多様なカテゴリで絞り込みを行えます。


「ウェブ検索」では、Google検索・Yahoo検索・画像検索・YouTube検索からトレンドキーワードの絞り込みが可能です。


それぞれの項目を絞り込んで、より有意義な情報収集に役立てましょう。


過去の急上昇キーワードの調査

現在のトレンドだけではなく、過去の急上昇キーワードをおさえておくのもマーケティング担当者にとっては重要です。「Year in Search: 検索で振り返る」では、年度ごとに急上昇キーワードや話題になった出来事が確認できます。


「日本」のタブをクリックすると、国ごとの急上昇ワードも表示可能です。

日本と海外とのトレンドの違いなどを把握する際にも役立つ機能といえるでしょう。


Googleトレンドの活用法

Googleトレンドをうまく活用できれば、SEOやコンテンツマーケティングに良い影響を与えられる可能性があります。Googleトレンドを使うと、主に以下3つの調査・分析が可能です。

  • 時期でのトレンド変動を分析する
  • 地域別のトレンド変動を分析する
  • 関連するトピック・トレンドを調査する

以降ではそれぞれ順番に活用法を解説します。


時期でのトレンド変動を分析する

「調べる」の機能でキーワードを検索すると、期間中のトレンドがグラフで表示されます。期間中に大きく数値を上げている時期を調査すれば、なぜそこでそのトレンドが起こったのか、ユーザーは何に興味関心を示したのかが分析可能です。

たとえば「amazon」でキーワード検索してみると、2021年11月21日〜27日までの間にトレンドが上昇しているのが分かります。


この期間は、Amazonのブラックフライデーとサイバーマンデーが行われたセール時期でした。このように、トレンド上昇している時期を調査すれば、ユーザーの興味関心やビジネスの動きを把握できるようになるでしょう。


地域別でのトレンド変動を分析する

Googleトレンドは地域ごとでのトレンド状況も表示されるため、実店舗経営などの地域ビジネスのマーケティングにも活用できるでしょう。

簡単な活用例だと、造船所に関する広告を出稿する場合、Googleトレンドで造船所を検索します。地域別で見ると広島にトレンドが集中しているのが分かるため、ターゲット地域を広島に絞ると効果が出やすいのではないか、という仮説が立てられるでしょう。


このように地域に根ざした業種業態でも、Googleトレンドの活用は可能です。


関連するトピック・トレンドを調査する

Googleトレンドは、検索したキーワードに関連するトピックやトレンドを表示するため、マーケティングを行う際の切り口を考える際に役立てられます。

たとえば、WordPressに関するトレンドを検索した結果、以下のような関連トピックが表示されました。


トピックの中でWordPressテーマの「サンゴ」がトレンド上昇しており、関連キーワードでも「swell wordPress」とテーマが170%もトレンド増加しているのが分かります。

このことから、WordPressテーマの「サンゴ」と「swell」についてのコンテンツを作成したり、関連キーワードで急上昇しているWordPressのバージョンについての記事を作成したりすれば、アクセス数を伸ばせるきっかけにつながる可能性が高くなるでしょう。

Googleトレンドを利用して、アクセス数を伸ばせるきっかけをつかみましょう。


まとめ:Googleトレンドで人々の興味関心を調査しよう

Googleトレンドは、急上昇しているトピックやトレンドを見るだけでなく、うまく活用できればアクセス数の増加にもつなげられるツールです。

特にSEOやSNSなどのコンテンツマーケティングと相性が良いのが特徴です。コンテンツマーケティングの伸びに悩んでいる場合は、Googleトレンドを効果的に活用して、ユーザーの興味関心をひくコンテンツ作成に活かしてみてはいかがでしょうか。

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One Tip編集部
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