DSP広告は難しくない!基礎知識・運用のコツをわかりやすく解説
自社のサービスや商品の情報を配信するとき、DSP広告についてある程度の内容を理解しておくべきですが、難しさを感じていませんか。
この記事では、DSP広告の基礎知識や運用のコツなどを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
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DSP広告とは?
DSP(Demand-Side Platform)とは、広告主(Demand-Side)が効率的な広告配信を行う「自動的システム」を使うためのプラットフォーム(Platform)です。
コストを抑えた広告枠購入ができて、効果的な配信も行える特徴があります。ユーザーに合わせた広告配信ができ、コンバージョン率の向上(問い合わせや資料請求など)やクリエイティブ分析などが可能です。
DSPは「SSP」と呼ばれる、広告を掲載するための媒体側のプラットフォームとセットで利用されます。
DSP広告はスムーズで効果的な配信ができる
DSP広告のメリットは、手間なく効果的な配信ができる点です。配信は、大きく分けて6つのステップを経て行われています。
- ユーザーが広告掲載枠のあるサイトに訪れる
- SSP(広告を掲載する側のプラットフォーム)が、「ユーザーが訪れた報告」を受ける
- SSPがDSPに、「オークション形式」で広告掲載のリクエストを発信する
- リクエストと一緒に送られてきた「ユーザー情報」を元に、DSP側で入札額を自動決定する
- SSPが、各DSPの入札額からオークションを行い、広告枠に掲載できる広告主を決める
- 落札者として選ばれた広告主が、広告を掲載する
ひとつの広告が掲載されるまでのステップである上記1〜6は、「0.1秒以内」で行われます。1日の取引量が非常に多いため、DSPやSSPには掲載枠を獲得できる正確さとスピードが必要なのです。
昔は広告主が、広告掲載を行うメディアから直接広告枠を購入する仕組みでした。しかし膨大な手間がかかり、管理も大変な点を改善するために、複数のメディア広告枠をひとまとめに管理するツールが登場します。
時代が進むにつれて広告の掲載枠が増えたことで、ツールの処理機能が追いつかなくなり、さらに高度な広告配信の仕組みが求められた結果「DSP」が浸透したのです。
DSP広告を運用するための費用
広告を掲載するには、掲載場所を購入する必要があります。ここでは、どのような費用がかかるのかや、掲載場所の決定方法を説明します。
広告の掲載場所はオークション形式で入札
DSP広告の掲載はオークション形式で「一番効果的な広告配信ができると判断された広告主」が、枠を買い取る仕組みです。
金額は、広告主が広告掲載のために使用したいキーワードに対して1クリック何円まで払えるかで決定します。
「入札の金額」に加え「広告の質の高さ」などから、広告掲載で得られる効果を測定して最も優れている提案を、広告掲載主として選択するのです。
費用(課金)は2種類ある
DSP広告を配信掲載するための費用は、「課金式」で発生します。代表的な2種類は、「クリック課金(CPC)」と「インプレッション課金(CPM)」です。
クリック(CPC)課金
表示されている広告がクリックされた瞬間、費用発生する方式を「クリック課金」といいます。
最もよく使用される広告費用の種類のひとつで、広告の表示回数ではなくクリックされた回数で支払い金額が決定する点が特徴です。
費用相場は、1クリック「50~100円」です。
インプレッション(CPM)課金
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生するのが「インプレッション課金」です。
広告がクリックされたかどうかは関係なく、広告が表示されていれば支払い金額が発生します。費用相場は、広告1,000回表示ごとに「100~500円」です。
DSP広告を掲載するためのサポートをしている会社は数多くあり、費用の幅もさまざまです。依頼をする際は、自社の予算や広告配信のボリュームなどを考慮して選びましょう。
DSP広告のメリット・デメリット
ここでは、DSP広告を使用することで生じる代表的なメリットとデメリットを紹介します。DSP広告を活かし円滑な広告運用するために、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
DSP広告のメリット
DSP広告で得られる代表的なメリットは、以下の3つです。
コストカットができる
オークションのときシステムが自動でデータ分析を行うことで、費用対効果に優れた入札が可能になります。
必要以上のコストを減らせるぶん、予算に対して多くの広告掲載枠を獲得できるなどのメリットもあるでしょう。
ターゲット層に具体性を示せる
データ分析能力が高いDSPは、特性を活かした明確なターゲティングが可能です。
自社サイトの閲覧データや購入履歴などから、サービスに関心をもっていると予測されるターゲットに向けた広告配信ができます。
関連性の高いユーザーにもアピールできる
DSP広告は、配信に対して好意的な行動(コンバージョンが生じる行動)をとったユーザーのデータから、類似ユーザーを選定することもできます。
ターゲット層を絞り込み、キーワード選択に具体性を持たせることで、広告で得られる効果は増していきます。
DSP広告のデメリット
DSP広告で生じる代表的なデメリットは以下の3点です。
受け身の発信方法
DSP広告は、ユーザー自身が広告をクリックするなどの行動を取らない限り、コンバージョンにつながりません。こちらから呼びかけなどの行動はできず、ユーザー自身が積極的に動いてくれないと広告を読み進めてもらえないのです。
そのため、興味を持ってもらえるようなデザインなどを意識した広告作成をする必要があるでしょう。
工夫を凝らさないと興味が惹かれない
DSP広告はひとつの画面上に複数掲載されることに加え、さまざまな場所に広告スペースがあるため、目立たず他の広告に埋もれてしまうことが考えられます。
ターゲット層をしっかりと絞る、デザイン性やわかりやすさを意識するなど、工夫を凝らした広告発信をすることでユーザーに興味を持ってもらいましょう。
広告配信先がわからない場合がある
DSP広告は利用するサービスによって、広告の掲載先を教えてもらえないケースがあります。
自社の広告がどのような場所に配信されているかの把握は、ターゲット層の認識にズレがないかなどを確認するために不可欠です。
サービスを利用するときは、掲載先の情報が提示可能なものを選ぶようにしましょう。
DSP広告を効果的に活用するコツ
DSP広告を効果的に運用するとき、意識することで効果があらわれるコツを4つ紹介します。
なぜ広告を配信したい? を明確にする
広告配信の目的を明確にすることで、効果的なDSP広告の活用ができます。
目的が明確になることで、アピールしたいターゲット層に具体性ができ、ターゲティングのズレをなくすことで費用の削減もできます。
また、ひとつの広告に対して複数キーワード設定を行って広告掲載枠の入札をする場合は、同じターゲット層が閲覧する場所は避けるようにしましょう。同じ広告同士なのにオークションで競り合ってしまうケースがあり、効率が悪くなってしまうからです。
自社サービス・商品に合ったユーザーに低コストで出会うためにも、なぜ広告配信するのかを明確にしましょう。
自社に合った運用方法を選ぶ
DSP広告の運用サービスは、「自動型」と「運用型」、「自動型と運用型の特徴が合わさったタイプ」の3種類から選べます。
自動型(アルゴリズム型)
DSPの自動システムに搭載されているアルゴリズムが、最も効果的な広告掲載を導きだしてくれます。自動で運用ができるため手間がかからない点と、コストを抑えて運用できる点がメリットです。
運用型
人がデータ分析をしながら、その都度効果的なユーザーへのアピールを考えて柔軟に対応できるのが「運用型」です。自社の配信したい広告内容や予算から運用方法を選ぶといいでしょう。
修正・改善を常に行う
DSPは自動システムですが、データ分析をして効果的な行動をとるまでの反映に時間がかかる場合があります。
たとえば「キャンペーン開始直後」や、「競合他社がもたらした大きな変化」などがあった時は、効果がでないかもしれません。
最適な効果が表れないときは、通常の広告配信時と比較して異常値がないか、なぜ効果が表れにくくなっているのかを考えましょう。
原因を見つけ修正・改善をすることで不測の事態にも対応できるようになります。
専門知識をもつプロに依頼する
効果的な広告配信を行うには、プロへの外注も有効です。
通常、広告運用の担当者は、運用の他に日々の業務を抱えているケースがあります。自身の業務で忙しいなか、専門的な知識が必要なDSP広告の配信を行うのは大きな負担になりかねません。専門知識を学ぶための時間を捻出して取り組んだのに効果が上がらず、会社の利益につながらない可能性もあります。
さまざまなリスクを考えると、プロに依頼することは効率的なDSP広告の活用法のひとつと言えるでしょう。
BtoBのDSP広告運用おすすめ2社
DSP広告の運用をサポートしてくれる会社は数多くあります。ここで紹介する2社は、BtoB向けの運用サポートをしてくれる会社です。
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Logicadは、ソニーグループの技術から開発された優れた国産DSPです。
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https://shirareru.microad.co.jp/
仕組みを理解してDSP広告を使いこなそう
DSP広告は、仕組みが複雑で難しく考えられがちですが、内容をしっかりと理解できれば苦手意識も薄れるはずです。
自社サービス・商品に適した広告の種類や配信方法はどれか、得たい効果は何かなどを明確にしたうえで効果的な広告配信をしましょう。
弊社では、BtoBマーケティングに必要な機能をそろえたツール「ferret One」を提供しています。
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