広告費を削減しながら、CVR2.3倍。
数字で語れるマーケティングへ

エネクラウド株式会社
マーケティング部 部長
橋詰 慎一郎 氏

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社名 エネクラウド株式会社
業種 IT・コンサルティング
従業員数 50名
利用サービス

導入前の課題

  • マーケティングの専門人材の不在で、施策の意図や全体戦略が
    曖昧だった
  • どの施策が有効だったかを判断する定量的な評価手段がなく、
    PDCAを回せる体制が整っていなかった

導入後の効果

  • 広告費を抑えつつCVRが2.3倍に改善し、ROASも20%→130%へ向上

  • ホワイトペーパー・SEO・メルマガなど多様な施策を実行し、
    継続的なリード獲得を実現

  • 施策の効果が数値で見えるようになり、社内での合意形成や意思決定がスムーズに

法人の電気料金・電気使用量・電気使用効率の最適解を導き出す「クラウドシリーズ」を
展開されている、エネクラウド株式会社さま。
本記事では、サービス利用前の課題や、「コンサルティング支援」を活用して得られた学び・知見について、同社マーケティング部長の橋詰さんにお話を伺いました。

導入前の課題
専任担当がおらず、全体戦略が曖昧だった

ー御社のサービスと役割について教えてください

弊社は、法人のお客さまの電気料金、電気使用量、電気使用効率の最適解を導き出すクラウドサービスの運営を行っています。

私は、現在BtoBマーケティングのデジタル化を実感しつつ、組織立ち上げから施策実行まで広範囲を担当。外部リソース活用を進めながら、最適なマーケティング運営を推進しています。

ーferret Oneを導入する前のマーケティング課題を教えてください

 正直な話、ferret Oneを導入する前は、マーケティングの施策を戦略的に進めていたとは言い難い状態でした。

課題①ターゲットが不明確で、施策のスピードが上がらない

当時、弊社のサイトはコーポレートサイトとサービスサイトが一体化しており、ターゲットを明確に切り分けることができていませんでした。そのため、マーケティング施策においても「誰に何を伝えるか」が曖昧になり、実行スピードがとにかく遅くなってしまっていたのです。
 

課題②専門人材が不在で、施策の一貫性や効果検証が不十分

マーケティングチームにはBtoBマーケティングの経験者が少なく、施策の方向性を手探りで進める状態が続いていました。
社内に十分なノウハウがないため、「何を優先してやるべきか?」がはっきりせず、迷いながら手探りで進めていたという感じです。
Try&Errorを繰り返しながら時間をかけて施策を進めるしかありませんでした。

 

そのような状態で「マーケティングをちゃんと強化しよう」となったタイミングで、
ferret Oneのツールと併せて「コンサルティング支援」を活用することになったのです。

▼ferret One コンサルティング支援内容の一部をご紹介

導入後の効果
“成果につながるマーケティング”を着実に前進させる体制へ

ーferret One導入後の変化はありましたか?

①施策の成果が定量的に見えるようになった

まず最大の変化は、施策の成果が定量的に見えるようになったことです。それまでは
本当に効果が出ているのか」という不安が常につきまとっていましたが、毎月の数値報告により、成果と改善点をきちんと振り返る習慣が生まれました。

また、定期的に振り返る時間を確保できるようになったこと自体が、大きな変化でした。
忙しいとつい後回しになりがちな振り返りも、コンサルティング支援によって“半ば強制的”にレビューの機会が設けられたことで、継続的に改善へつなげられています。

さらに、ツールがferret Oneであることで、改善策をすぐにサイトへ反映でき、施策のスピードも格段に向上しました

②優先順位のアドバイスで、迷わず次の一手が打てた

マーケティングを本格的に進めるとなると、「何を優先して取り組むべきか」という課題が常につきまといます。

やれていないことが多かったので「まず何からやるべきか」の施策の優先順位をアドバイスしていただきました。その時の事業のフェーズや方針に応じて、柔軟に施策を実現するためのferret Oneの新機能やプランの提案も行ってくれました。

③社内稟議を通すための支援が大きな後押しに
 
新しい施策の実行や追加リソースの調達を社内で上申するための情報提供もしていただきました。
新しい施策を実行する際、一番のハードルは「社内の合意を得ること」です。
例えばホワイトペーパーやメルマガ強化なども、「なぜやるのか」という根拠が必要になります。その点、ferret OneのCS担当者から他社の成功事例業界データなどの情報提供があったことで、社内稟議を通しやすくなりました。

実際、ユーザー会でも「社内の理解を得るのが難しい」という声が多く、コンサルティング支援“社内を動かすための伴走者”としての役割も果たしてくれたと感じています。

これは私自身感じていることですが、マーケティングの成功には「施策の実行」だけでなく、「社内調整力」が不可欠です。その点、提供してくれた情報やサポートは、実際の施策を進める上で非常に大きな意味を持っていました

④広告からSEO主体のコンテンツ施策へ

広告中心の施策からコンテンツ主体のマーケティングへと切り替えた理由は、「コンテンツは資産になる」と確信したからです。広告は出稿中こそ成果が出ますが、予算を止めた瞬間に効果がゼロになる“使い切りの施策”。アウトバウンド営業も同様です。

一方で、SEOやコンテンツマーケティングは、一度作ったものが資産として蓄積され、時間とともに価値を生み続けます。この「積み上がるかどうか」の違いが大きいと感じました。
印象的だったのは、競合企業が不祥事で株価を大きく下げた際、その企業のオーガニック流入はほとんど減っていなかったこと。ブランドが毀損しても、SEOで獲得していた流入は継続していたんです。これを見て、コンテンツは企業の外的リスクにも左右されにくい本物の資産だと実感しました。

私は普段から「緊急ではないけれど重要なことに取り組もう」と社内で伝えています。
広告のように短期的な成果が見える施策は「やっている感」が強いですが、それだけに頼っていては、長期的なマーケティングの土台は築けません。
結果として、コンテンツマーケティングへシフトしたことで、短期施策への依存から脱却し、持続的にリードを獲得できるマーケティング基盤を構築することができました

▼リスティング広告とコンテンツマーケティングの成果比較


⑤考えるだけで終わらない、“実行力のあるマーケティング組織”への進化

コンサルティング支援を活用したことで、マーケティング組織としても大きく成長することができました。
マケサポの方にも施策実行をサポートいただけたことで、アウトプットの量とスピードが大幅に向上しました。単に「施策を考える」だけでなく、それを「すぐに実行できる体制」へと変わったことが、組織の強さにつながっていると感じています。

また、ferret Oneが提唱する「三位一体の組織体制」も、私たちのチーム内でしっかりと機能しています。
コンサルティング支援、マーケティングサポーターによる施策実行、そして社内マーケターとしての私たち自身。それぞれが明確な役割を担いながら連携することで、施策の実行スピードが格段にアップしました。

私たちのマーケティング組織は今、単に「考えるだけのチーム」から、「実行し、成果を生み出すチーム」へと確実に変わっています。

▼ferret Oneが提唱する「三位一体の組織体制」の図解

気になる質問!Part1
社内での合意形成のポイントは?

人件費との比較で外部リソースを有効活用。施策の回転率も向上!

社内で合意形成を進めるうえで意識したのが、「人件費との比較」です。
マーケティング施策にあたって、「人を雇うべきか、それとも外部に委託すべきか」という視点を常に持っていました。
たとえば、電子サインのように「手書きとのコスト差を示して稟議を通しやすくする」のと同様に、マーケ施策も“内製と外注どちらが合理的か”という視点で判断する必要があります。

人件費との比較でいうと、コンサルティング支援で提案された施策の一部をferret Oneのマーケティングサポーター(以下、マケサポ)に委託していたため、施策の回転率が格段に上がりました。マケサポはferret Oneに習熟しておりマーケティングのプロでもあるため施策の筋も手際も良く、教育コストがかからないところも大きなメリットでした。

ベーシックさんとのやり取りも非常にスムーズで、「良い施策をどう実行するか」に集中できる関係性を築けたのは、外部支援を活用するうえでの大きな価値だと感じています。

▼マーケティングサポーターを導入するメリットとは

気になる質問!Part2
外部コンサルに頼ることについて、どう考えていますか?

外部の力を活用することで、より本質的なマーケティングに集中できるように。

よく「外部に頼るとノウハウが社内に蓄積されない」と言われますが、個人的にはまったくそうは思っていません。むしろ、外部の力を活用することで、より多くの知見を効率よく吸収できると考えています。
コンサルティング支援やマケサポを活用して感じたのは、「手が離れているからこそ、より深く学べる」ということです。自分で全部やろうとするとオペレーションに追われ、広い視野で思考する余裕がなくなります。実務はプロに任せ、自分はより本質的な部分に集中できるようになりました。

たとえば、競合企業の株価とSEO流入の関係に気づけたのも、そうした余裕があったからこそです。施策ばかりに追われていたら、コンテンツがブランドリスクに左右されにくい“資産”であるという気づきにも至らなかったかもしれません。
また、コンサルティング支援での議論を通じて、社内のマーケティングスキルも自然と向上していきました。独学よりも、外部のプロとの実践的なやり取りの中で、より早く学べたと感じています。

大切なのは「すべて自社でやること」ではなく、「最適なリソースを活用して成果を最大化すること」だと思います。

導入後の成果
広告費を削減しながら、CVR2.3倍。数字で語れるマーケティングへ

ーferret One導入後、どのような成果がありましたか?

ferret Oneを導入してから、マーケティングの成果は明確に改善しました。
リード獲得数は1年ちょっとで計250件に到達し、安定的に増加。CVR(コンバージョン率)も、広告主体だった頃の0.33%から2.3倍0.77%に上昇。月によっては1%を超えることもあり、確実に成果が出ています。

中でも大きかったのは、広告費を削減しながら売上を伸ばせた点です。
継続的にリードを獲得できる仕組みを構築できたことで、ROAS(広告の費用対効果)は20%から130%まで改善しました。

もしコンサルティング支援がなければ、今のような成果は間違いなく出ていなかったと思います。特に流入数やCVの改善には、大きな差が出ていたはずです。

例えば、ホワイトペーパーや導入事例の作成、SEO記事やメルマガ配信など、コンテンツの質を高めるために取り組んだ施策も、コンサルティング支援で得た知見やアドバイスがなければ実現は難しかったと思います。

当初は「どの施策が有効で、どれが無駄か」がまったく分からず、外部の支援がなければ情報収集だけで膨大な時間と労力がかかり、そもそも実行までたどり着けなかったかもしれません。

それに、「この施策、本当に意味あるの?」と不安を抱えながら進めていたら、途中でやめてしまったり、中途半端に終わるリスクもあったと思います。
試行錯誤を繰り返しているうちに1年が過ぎ、結局何も積み上がっていない――そんな状態になっていた可能性すらあります。

また、今では成果が数値で可視化されるようになったことで、社内の理解も深まりました。
以前は「この施策、本当に意味あるの?」と問われることもありましたが、
今は「この施策でCVRが◯%上がった」と具体的なデータで説明できるようになり、社内での合意形成もしやすくなっています。

▼これまでに実際に取り組んだ施策のご紹介

こんな方へおすすめ
マーケティングに悩むすべての企業に。
特に、立ち上げ期・見直し期の方におすすめ

ー最後に、ferret Oneの導入を検討している方に向けてメッセージをお願いします!

正直、「全員におすすめしたい」と思っていますが、特にマーケティングの立ち上げ段階にある企業や、「施策の効果が悪くなってきた」と感じている企業にとっては、非常に有益だと感じています。

マーケティングの実行が遅れていたり、次に何をするべきか分からなかったりする方には、コンサルティング支援が大きな力になります。
マーケティングは長期戦なので、常に見直しながら進めていかなくてはなりません。その中で、「今やるべき施策」や「次に取り組むべきこと」を明確にしてくれるサポートがあることは、すごく心強いです。

また、これはベーシックさん独特だなと感じるのが、「顔が見えるサポート」であることです。
外部のコンサルタントやツールの支援を受けると、どうしても他人事のように感じてしまうことがありますが、ferret Oneのコンサルティング支援は、まるで社内の仲間のように一緒に考え、進めてくれる存在。
相談相手として非常に安心感があり、本当に心強かったですね。

特に、1人でマーケティングに悩んでいる担当者にとっては、大きな価値があると思います。

1月に登壇させていただいたユーザー会では、Webサイトの育成を「子育て」に例えてお話ししました。
例えばWebサイトが子どもだとすると、ferret OneのCS担当は、まさにその保育園の先生のような存在です。頼りにできるし、悩んだときには的確にサポートしてくれる。
もし子育て(=Webサイトの育成)がはじめてなら、こんなに心強いことはないと思います。

コンサルティング支援があれば、ただ施策を実行するだけでなく、しっかりと振り返りを行い、次のステップへ進むための力強いサポートが受けられます。
それが成果に直結するので、間違いなく導入すべきだと思います。

 

ー本日はいろいろとお話いただきありがとうございました

ferret Oneで制作したサイトはこちら 
https://service.enecloud.co.jp/

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登録番号 IA180169
適用規格 ISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023