株式会社divx
代表取締役社長
物部 英嗣 氏
経営戦略室/広報室
木村 冴花 氏
AI技術を活用したシステム開発事業を手がけているDIVXさま。
これまでは、ferret OneのCMS機能のみのご契約で、MAは別のツールを利用しておりましたが、2024年の4月にferret One MAプランへのプラン変更(プランアップ)をされ、ツールを一つに集約されました。
今回は、同社物部さんと木村さんに、プラン変更の背景や、MAプランをお勧めする理由などについてお伺いしました。
MAツールの切り替えを検討されたきっかけは何でしたか?
元々海外のSFAとMAツールをセットで導入していたのですが、その利用を続けようかという議論が起きたのが始まりでした。理由はシンプルに高すぎたからです。年間で相当な投資をしており、予算の見直し検討が始まりました。
そのツールを導入して2年ほど経っていたのですが、そのMAツールで何ができるのか、どのような機能があるのか社内周知が徹底されないまま来てしまっており。ほとんどメルマガの配信くらいでしか使えていない状態で、それ以外の機能はあまり分かっていなかったのです。
ferret Oneにも関わっている営業やマーケのメンバーは私含め4〜5人はいるのですが、私は知ってても他のメンバーが知らない機能なども多々ありました。例えば「この人がページを再訪しています」といった通知機能がMAツールにはあるじゃないですか。それは前のMAにもあったんですよね。ただその通知を私は見ていても、他の社員は気づいてなかったりしていました。コミュニケーションの問題もあるのでしょうが、機能の理解促進がうまく進んでいなかったのです。
要因はUIが複雑だったことかなと思っています。どこに何があるのか分からなかったり、そもそも自分が今SFAかMAのどっちにいるのかも分からなかったり。とにかく教育コストが高すぎるんですよね。わざと敷居を高くして難しくしてるんじゃないかと思うほど。きっかけはコストの問題でしたが、問題としてはこちらの方が根深かったです。
機能も使えていなかったので、それにこれだけのお金を払うべきなのかという疑問が、当然経営会議でも上がっていました。
そのようなことを考えていた2023年末、ferret Oneのユーザー会に参加した際に新プラン登場の話を聞いたことが、MAプランを知ったきっかけでした。ferret Oneのプロダクトオーナーとも直接話をして、弊社がやりたいことを必要十分に満たせるMAだと思い、検討を始めました。前のMAツールを残そうか迷っていた時に、ferret OneにMAが登場したことで一気に踏み切れた形ですね。
MAプラン導入の決め手は何でしたか?
決め手は3つあります。先ほどの内容と重複しますが、1つ目は費用面で安くなること、2つ目に機能が必要十分であることです。そして第3に「ツールが1つにまとまること」これも大きな決め手でした。
システムの会社なので、エンジニアによるテックブログ(DIVX メディア)を書いています。以前のプランはユーザー追加数に制限があったので、マーケターを優先して人数を決めてオペレーションを回し、ブログは別のシステムで運用していました。
ですがMAプランにしたことで、いきなりユーザー追加数が無制限になって。エンジニアを追加できるようになったので、外部で作っていたブログを全部ferret Oneに集約できたんですよ。これも運用面の改善でめちゃくちゃ大きかったですね。
あとはサポート面での安心感も大きかったです。これまでの営業やカスタマーサクセスの皆さんとの施策相談で親身で的確なアドバイスをいただいていたので、まずはそれについて行けばいいんじゃないかという安心感がありました。プロダクトでこんなに人の顔が見えるのも珍しいと思うんですよね。
ツールと、人の価値もついてきてこの値段は本当にお手頃だと思います。
テックブログ(DIVX メディア)
MAツールの変更にあたり、データの移行はスムーズに進みましたか?
データの移行はものの1週間ぐらいで完了できたと思います。システム屋なので慣れていたからかもしれないですが、私から見てもスムーズだったなと思います。
例えばオプトアウト(メール配信禁止)のフラグもそのままferret Oneに引き継がれていたので、リードは1万件前後ありましたが、ユーザー体験としては何の問題もなく移行が完了しました。
ferret One MAに変えてみて、いかがですか?
総じて変えてよかったと思っています。なんの不満もないというか、身の丈にあっている気がします。
これまでは、サイトの更新はferret One、テックブログは別のシステム、ユーザーの動きを見るのはMAツール、とバラバラでしたが、MAプランへの変更を機に必要な機能を全て集約できました。これを契機にサイト分析もGoogleアナリティクスからferret Oneに集約させました。
冒頭で教育コストがかかりすぎる問題について触れましたが、その点御社のMAは初心者でもパッと見て分かるようなUIになっているので、メンバーはレクチャーなしで使えており、教育コストがほとんどかかっていません。むしろ簡単に使えるようになったことで、社内でWebマーケティングへの意欲も上がってきています。
機能や見れるデータに関する情報の非対称性がなくなったことで、メンバーも見るべき場所ややるべきことへの理解が早くなりました。非常にユーザーフレンドリーなツールだと思います。
弊社と同じグループの株式会社divの方でもMAプランを契約しているのですが、特に活用に困ってるという話は聞かないです。
どのような施策をしていますか?
本来は内製で施策を回していますが、突発的なメンバーの入れ替わりなどがあるときに、リソースが不足したことがあります。そこでferret Oneのマーケティングサポーター(時間単位でマーケ人材の派遣を行っているメニュー)を契約し、最低限メルマガの配信ができる体制を構築できました。
こういった突発的な人員リソースの問題についても、ちょっとライトに相談したら「こんなサポートの仕方もできます」「これぐらいの費用をいただければここまでのことができます」といった議論がその場でスムーズに話せました。数十万単位から始められたので、そういうサポートの柔軟性も強いなと思いました。これまでだと、カチッとしたメニューの中で毎月何百万円ですと言われそうだったので(笑)
今後は、セミナー施策により注力しようと思っています。これまでMAツールを使いこなせたことがなかったので、オートメーションやラベルなどの機能を使った、営業との連携を効率的にする方法を習得していきます。同時に、セミナー施策の成功のノウハウも身につけていきたいです。
ferret Oneはツールとノウハウの両面からアドバイスをいただけるので、サポートしてもらいながらレベルアップしていきます。
最後に、物部さんがferret OneのMAを推す理由は何ですか?
ここまで挙げてきたことも大きな理由なのですが、もう一つ大きな理由として、ferret Oneが、日本のジェネラリスト型の雇用・育成形態と相性が良いと感じているからです。
個人的に、海外と日本での雇用形態の違いが、ツールの向き不向きと大きく関連しているように思うんですよね。海外の場合、ジョブ型雇用でマーケツールのスペシャリストがたくさんいて、多機能なツールを熟知している人がいます。海外製の高度なMAツールはそこにピッタリはまると思うんです。
一方日本ではそれが難しくて。なぜなら日本の多くはまだまだジェネラリスト型雇用が一般的で、従業員に経験を与えながら育成させていく雇用形態だと、多機能なMAツールをフル活用できる人が育ちにくいからです。ただでさえマーケ人材も少ない中で、スペシャリスト採用の見極めは非常に難しいですし、採用して期待外れだったときのリスクも経営者目線だと気になってしまいます。
もちろん多くの機能があるに越したことはないですが、では費用対は?と考えたときに、このカルチャーの違いが原因で、ツールをフィットさせる難易度が大きな障壁になると思うんですよね。中の社員に経験値を積ませて育てていくというのが日本の会社の特徴であって、これが現実的だと思うんですよ。ちなみに、ferret One MAプランの契約と同時に、営業管理のツールも国産のお手頃なものにリプレイスしました。
ferret Oneは人の育成の部分をツールベンダーとして伴走してくれる体制があるので、ちょうどそのCMS+MAのプラットフォームとして適したサービスなんだと思います。
本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました!
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