ブラックボックス化した
カスタマイズCMSから脱却、
運用負荷を85%軽減した
「CMS移管プロジェクト」の全貌

情報通信提供サービス事業 / 株式会社ネクスウェイ

ダイレクトマーケティング事業部 事業部長 兼

デジタルマーケティング推進部 部長 坂本 倫史 氏


デジタルマーケティング推進部 田島 春菜 氏


  • ブラックボックス化した従来のCMSを脱し、デジタルマーケティング体制を整備
  • Webサイトの制作にかかる時間を8割以上削減!
  • マーケ施策をどんどん試し、事業部を横断して成果とアドバイスを共有できるように

デジタルマーケティングの成果を阻んでいた、3つの課題

御社のサービスと坂本さん・田島さんのお仕事について教えてください。

弊社は企業向けに営業・マーケティング支援のサービスを多数提供しています。今回、そのうちFAXDM、SMS、郵送DM、企業間商取引支援、店舗運営DXの5事業でferret Oneを導入しました。

今回のCMS移管 (ferret One導入) プロジェクトは、2020年10月に立ち上がったデジタルマーケティング推進部の主導で行い、坂本がプロジェクトの責任者、田島がプロジェクトのリーダーを務めました。

その他、坂本は郵送DM事業部の事業責任者、田島は企業間商取引支援の事業のマーケティング担当を兼任しています。

ferret One導入前はどんな課題を抱えていたのでしょうか?

デジタルマーケティングのインフラを整えたいと考えていたのですが、以前利用していたCMSでは成果を最大化するのは難しそうでした。
というのも、以前の体制では、次の3つの課題が浮き彫りとなっていたのです。

課題1:モバイル対応と処理速度の向上ができず、SEOの面で懸念

Google検索アルゴリズムのコアアップデートにより、モバイル対応や処理速度が順位に大きく影響するようになりました。ferret One導入以前にあったサイトは10年程前に別のCMSで制作したものだったため、これらへの対応が不十分という課題がありました。

そのままにしてしまえば自然検索の流入減は目に見えています。売上低下にもつながり、大きな損失になるでしょう。
そうなる前にモバイル対応や処理速度向上をしっかりと行い、SEO競争力を高める必要がありました。

課題2:ブラックボックス化したサイトの運用負荷が重く、施策を実行しにくかった

以前のサイトはパッケージCMSにカスタマイズを施して運用していましたが、機能追加の繰り返しやメンバーの入れ替わりにより、何のためにこの設計になっているのか分からないほどブラックボックス化していました

さらに思い通りのページレイアウトにするには直接ソースコードを記述しなくてはならず、htmlがわかる人でないと更新ができないという課題もありました。cssも、これまで多くの人が各々で追記していたため、全体を把握している人がいなかったのです。サイトの裏側はぐちゃぐちゃになっていました。これではモバイル対応も思うように進められませんし、CTAのボタンを1つ変更するのですら多くの無駄な時間がかかります。

社内で無理ならばと外注すれば、費用が数十万・納期が1カ月かかりますと言われてしまう。これではやりたい施策の時期を逃してしまいます。
サイトの運用負荷を低減し、サイト上での施策を実行しやすくしたいと思っていました。

課題3:事業部間で施策や成果を共有できておらず、バラバラになっていた

今回ferret Oneを導入した5事業部を含め、弊社では7事業部がそれぞれ複数のプロダクトを持っています。ターゲットや戦略は事業部ごとにさまざまです。そのため、以前は各事業部がサイトのメンテナンス担当に対して個別に更新の依頼をしていました。

地方分権のような形になっており、各事業部で情報が閉じているので、どのような施策を行ってどのような成果が出たのか、他事業部からは見えづらい状態でした。マーケティングノウハウの共有もできませんし、全体最適を考えると好ましくありません。
社内全体で施策と成果を共有してPDCAを回せるような基盤を整える必要性がありました。

これら3つの課題を解決するために「CMS移管プロジェクト」を立ち上げ、様々なCMSの情報収集を始めました。

最大の決め手は、マニュアルなしでも使えそうなCMSの運用性

ferret One導入の決め手は何でしょうか?

決め手は「サポートの質」「マーケティングノウハウ」「Salesforce連携実績」など複数ありますが、最終的な決め手になったのは「CMSの運用性」でした。

CMS移管にあたり、以前のようにまたブラックボックス化してしまうリスクは避けなければなりません。そのため、導入後のカスタマイズに依存するオープンCMSではなく、最初から必要な機能が標準搭載されているものを選びました。その中でもferret Oneは、css修正はできるものの、ツールのベース部分は基本的に変更しないという設計思想で作られているので安心できます。

我々もマーケティング支援サービスを提供しているので「何をすればよいか」は分かっています。ferret Oneはそれに加え、「早く」「手間なく」デジタルマーケティングで成果を出すためのノウハウも含めたパッケージだというところに期待して選びました。

実際にferret Oneを導入してみていかがですか?

ページの制作や更新がものすごく楽になり、「こんなに簡単でいいの?」と思いながら作業しています。初めて画面を見たときから「マニュアルレスでも触れそうだ」と思いましたし、「これなら絶対うまく使える」と確信していました。もしわからないことがあっても、ヘルプやサポートが充実しています。社内Slackでも「楽になった」と好評です。

問い合わせへのレスポンスも早く、聞いたことに対してただ「できません」と言うのではなく、元々の課題を分析した上で「それはできませんが、こういう解決方法はどうですか?」という形の課題解決できる回答をもらえます。ferret Oneを選んだ決め手の一つに「サポートの質」を挙げましたが、期待通りの良さで助かっています。

変に手を入れてブラックボックス化することもありませんし、セキュリティもferret Oneのプラットフォーム内で対応してくれているので安心です。

ferret Oneだからできた取り組みと、その成果

ferret Oneの導入後、社内でどのような取り組みを行っていますか?

週に1回、今の課題や実行した施策の成果を共有してPDCAを回すためのミーティング(通称:「でじまきPDCA」デジタルマーケティング推進部企画チームの略)を行っています。他事業部と兼任のメンバーが多いので、実質事業部を横断した施策共有ミーティングです。

「でじまきPDCA」では、課題に対してアドバイスをしあったり、効果の大きかった施策を共有しあったりしています。そこで出た改善案を、各事業部が持ち帰って実行しています。ferret Oneがあることで、もらったアドバイスや他部署で効果のあった施策をすぐに横展開できるようになり、PDCAのスピードが上がりました

また、ferret Oneの操作や施策面での疑問・悩みを、わかる人に聞いたり相談したりして解消しあえる「社内もくもく会」も不定期で開催しています。基本的に音声・カメラオフでつなげておいて、何かあれば「ちょっと聞いていいですか」と声をかける形です。やはり一人で作業していると心が折れそうになるときもあるので(笑)

ferret Oneを導入してどのような成果が上がりましたか?

以前はブログ記事のページ1つ作るのに2時間程度かかっていましたが、15分程度に短縮できました。各事業部がそれぞれ行っているコンテンツマーケティングのための記事制作時間も、5事業部合計で月に24時間程度かかっていたのが3時間になりました。約87%も削減できて、思わず笑ってしまうほど驚きました。

セミナーページの制作も、これまでは他の業務との兼ね合いもあり1週間程度かかっていたところ、1、2営業日で作れるようになりました。これも約80%の削減です。

前述の「でじまきPDCA」で共有された知見も、たとえば「ここのCTAのボタンの文言を変えたらCVRが上がった」ならば10分あれば自分の部署でも試すことができます。これにより各事業部でCVRが向上してきています。

フォームデザインも視認性の良い2カラムの形に変更でき、フォーム通過率が約10ポイントアップしました。安定したCV数が見込めるようになったことで、商談数・受注数がしっかり担保されています。

ferret Oneをどのような企業におすすめしたいですか?

社内の情シスの体制が整っておらず、サービスサイトの運用にかけられる工数が少ない企業におすすめです。システムの素人が手を入れてブラックボックス化することがないので運用が属人化せず、セキュリティの心配もありません。

ferret OneはCMSとノウハウがセットになっているので、デジタルマーケティングの成果を出したい企業のための仕組みとしてのSaaSだと思っています。成果を出すリソースや機能が社内になく、これからマーケティング組織を立ち上げる、または注力するという場合、クイックに成果出したいならばferret Oneを選んだ方がいいし、結果は出るだろうと感じます。

デジタルマーケティングを、より全社的に加速させる

最後に、今後ferret Oneでやりたいことをお伺いできますか?

運用負荷の低減でサイト制作にかかる時間を大幅に削減できた分、他のことに工数をかける余裕ができました。事業にとってプラスになる活動にそのリソースを割けるよう検討中です。

手軽に工数をかけずにサイト制作・更新ができるようになったことで、「この施策を実行できるか/できないか」の判断がほぼいらなくなり、「できる」ことが前提で話ができるようになりました。また、残りの他の事業部でもferret Oneの導入を検討しています。全事業部のサービスサイトをferret Oneに移行し、会社全体での運用最適化とデジタルマーケティングの推進をさらに加速させていこうと思っています。素早くPDCAを回して事業部横断で成果を共有できる基盤がしっかりできたので、引き続き他事業部と連携しながら進めていきたいです。

本日はたくさんお話しいただき、ありがとうございました

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登録番号 IA180169 適用規格 ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014